さて、解説5でマクロに戻ろうと書きましたね。

戻りましょう。

 

■まず、一旦は三橋貴明氏に頼りましょう

動画にもアップしてますね。

・日本の失業率が低下しても、GDPが増えないのは、派遣等の時間工が簡単に切り捨てられるから

 

…だ、そうです。

これは「国家経済の成長」と言う観点上、「とある一つの項目に絞った場合に想定される結論です」

件の動画で彼は語っていました。

 

○「国民の総労働時間が減っていると言う事は、派遣等でワークシェアをしてると言う事」

×「だから、派遣はダメなんだ」

 

以下へ続く

 

■三橋が何を示唆しているのか

といえば、あの動画を見ている人ならばわかる事ですが。

三橋は、説明するための資料として用意したものは

・日本の総労働時間の推移(減っている)

・日本のGDP

・日本人の賃金中央値

ですね。

 

・・・。

・・・。

何か足りませんか?

労働時間が減るとGDPも減るのですか?

違いますよね。

 

人間は「生きる為に働くのは動物同様だが、その生産力は時間に依存しない」のが、人間としての特徴のはずですよ。

三橋は、ここを全力否定する…。

動物に戻れとでも言うつもりなんでしょうかね?

 

その癖「生産性は大事」と言う。

この点は、流石に「ダブルスタンダードにも程があるでしょ?」って言いたいですけどね。

まあ、本人はあれで商売してるのだから、それはそれでまあ。

しかし、ああいうのを「義務を果たさない強者の権利の履行」って言うのでしょうか。

 

メディアなんてのが代表的ですが、私は人を食い物にして商売する連中が大嫌いです。

彼らは「人の気持ちを操り、商売する…」

 

商売する上で必要な最低限のルールは…

あくまで個人的な意見ですが、「人の思想に触れないこと、変えない事」だと思うのですよ。

黙って己の商品力で勝負すればいい。

そして、そうした企業こそが本当の成功を収めているのが、現実じゃないですか。

 

製品を生むならまだしも、世論で食う連中にロクなものはいませんよ。

その収益手段は「世論をあおる」事によって以外、成立しません。

 

私は、この点、少し面白い表現をしたいと思ってます。

「労働時間の減少と品質は同一かそれ以上の品質と言う逆相関に近い形でなければ、GDPは増えない」

「しかし、生産人口が減っている事実から人手不足が発生しているのは、データからも明らか」

 

…このままでは「生産人口×昔ながらの生産効率=GDP成長率の低下」の式にドハマりしてしまう。

だからこそ、生産人口が減るならば、効率を上げないとダメだと言う結論にしかならないのです。

 

GDPの意味を杓子定規に捉えず「GDPの内訳は、結局のところ生産人口×(生産効率+技術力)である」と言う原点に回帰する時なのですね。

生産人口、生産効率、技術力のどれが欠けても、苦しい戦いになるでしょう。

三面等価など、経済向上のために何の意味があるのでしょうか。

あれは「単に、等価であるという事実であって、経済成長に寄与しない」

 

結局、生産人口(消費人口割合との兼ね合いも必要だが)と、生産効率・技術発展度の問題です。

 

■現時点でのデータ、ご存知でしょうか。

引用1:労働生産性の国際比較

https://www.jpc-net.jp/research/list/comparison.html

世界主要国、最下位レベルです。

 

■大事な概念

a) 生み出せる生産力 = 生産人口 × (生産効率 + 付加価値(技術力))

b) 需要 = 消費者の資金力 × 製品魅力(価格・品質) (基本的に政府・中銀は直接的に関係ない)

 

民間に資金がある限り、経済成長 = min(a,b)ですね?

↑はい、ではこれを式にしてみましょう。

 

min(民間資金流動性,min(a,b))=経済成長

です

 

■われわれの求めているもの

ちょっと真面目にリアルで考えてみてください。

我々は「できるだけ楽して仕事をしつつ、高品質で売れる商品を生み、それを消費したい」んですよね?

そして役目を終えた品は「廃棄する」

で、あれば、それらを実現するためのダイレクトな手段はなんでしょう。

それに貢献する(=自分が人よりも楽できる権利)を得る為に行う行動は何でしょう。

 

~~以下、次回への前振り

①■GDPと言う「甘い言葉」

GDPとは?

私も何度も書いてますが、G(Goverment)+I(Industry)+C(Custmer)です。

では、G,I,Cの内訳とは?

何が本当に有効なのか。

 

②■総資産は減らない?減る?⇒減ります笑

・総資産の増減と「マネーの増減」の違い

 

では、次回へ。

さすがに、今日は閉店ガラガラ。