溜まりつつある宿題を片付けていかなければ。
という事で、まずは直近の宿題から(順番が変?w気にしないw)
さて、引用記事にて、私はこう書きました。
>・何よりも「債務残高が順調に積みあがる履歴と相反し、経済成長していない事」が最大の問題である
■まずは、ざっくり分解
上記のまででキーワードが出てきてますよね。
・債務残高
・経済成長
上記2点に関して経済左派の主な主張は以下。
「債務を増せば増すほど経済成長する」
まず、この話をする際に大事な事を、ここで抑えておきましょう。
債務残高と経済成長の相関性は明確に否定されています。
■債務残高について
この話は、本当にもう最後にしたいのだが。
まあ、ブログでは初めてですしね。
↑まずは日本から。
日本の名目GDPと政府総債務残高の関係。
日本の名目GDPは周知の通り、1990年代から明確に停滞しています。
それまではどうかと言うと、名目GDPは伸びていますが、債務残高も順調に伸びています。
つまり
1990年代前は⇒債務残高なりのGDPの伸び(つまり、債務効果がある)
1990年代以降は⇒債務効果がない
もしも債務と経済成長を紐付けて考えるのであれば、この1990年代の逆転現象について、理由を考えないわけにはいかないだろう。
まずは、このグラフを示した時点で「刷れば刷る程、経済成長するという考え方は誤りである」と言うところまでは分かります。
■では、何を疑うべきでしょう。
本来、原因は他にあるとの結論に私は達してますが、色々な事を省いて結論を語ってしまうと説得力なくなりますよね。
ですから、ここは一つ。
「債務の資金使途」について、語ってみましょう。
(何しろ、もう二度とこの話はしたくないので、〆のつもりで)
■三橋氏の面白い主張
昔、三橋氏が語っていました。
「日銀が~~円国債を買った結果、借金は棒引きされました!」
↑これ、レトリックなんです。
肝心なことは「日銀が債権者となったところで、相殺はされない」ところですね。
・政府は政府で国債発行した資金は相変わらず手元にあり、資産購入・財政投資をする
・日銀は国債を保有し続け、或いは政治的に「買い替え」を行う
こうした政府・日銀間の「償還・買い替え」による債権の相殺は確かに存在するもの、結局のところ「政府の手元に資金はある」
「本当に日銀が返済を迫れば、政府はその他資産を売るか預金で、日銀の返済要求に応じるほか無い」
「ただ、それをしないのが日銀であり、買換と緩やかな償還によって、政府財政は保たれている」
「そこで『ならば更に刷れ』は、もう買い手がいない。日銀が「カネ返せ」と言ってる局面ならば通用しない」
ね?
相殺なんて全然されてないでしょ?笑
でなければ「政府が資産を持ち続けられるはずがない」のですよ。
そろそろ三橋氏のレトリックに気が付いたでしょうか
「相殺とはあくまでB/S上の事」
「別に政府が返済してるわけではない」
「つまり、政府と日銀の『債務者・債権者』の関係は崩れない」
今はこれでもなんとかなってますね?
では、この先はどうでしょうか。
政府は返済原資が必要ですが「債務で得た資金を消耗してる様では」ダメなんですね。
債務を原資に「税収」と言う収入を得なければ。
もう一つ。
「返済」とは、税収によって借金をゼロにしよ」と言ってるのではない。
むしろ「日本円の価値を毀損せぬよう、適切な借金と税収を続けよ」と私は書いてるのですね。
何しろ、現状では「税収<予算」が続きすぎますね。
この状況は、いずれ通貨価値の致命的な毀損を「ある日突然に」蒙る事でしょう。
市場は甘くないです。
では、どうやって税収を増やすのでしょうか。
税率調整でしょうか?
否、税率調整では先が見えてます。
経済成長に伴う税収ですよね?
これが上手く行ってきたのが1990年前まで、
上手く行かなくなったのが1990年以降ですね。
ここまでご理解頂けたでしょうか。
■ここでポイント
・政府債務は「返済によって相殺されていない、日銀が抱え込んでいる」
・つまり、「政府債務累積の結果は、民間或いは政府の資産として存在し続けている」
↑ここ、超重要
■これをBS的に言えば(一旦中断してB/Sの基本的な考え方の話)
政府の負債の資金使途の話になりますよね。
BSの借方(左)・貸方(右)と言うのは、もっと相応しく、一般人にもわかりやすい表現があります。
貸方とは、借金・自己資本の合計⇒つまり「何かに使える資金の総額」
借方とは、借方に対して「どの様な資産(預金・固定資産・投融資)などの資産状況なのか」⇒つまり資金使途を表すものですね。
「貸方は資本+借金の総額」「借方は資産」と考えない事。
いや、実はこれで合ってはいるのですが
もっと具体的に言えば「貸方は、借方の裏づけ」「借方は貸方をどう使ったか」
と考えたほうが分かりやすいかと思います。
【凡例】
貸方:借金+自己資本で100万
借方
・預金50万(何も使ってない、眠らせている)
・土地10万
・外国債10万
・民間投融資30万
って感じですね。
ね?
・貸方=原資
・借方=用途
って見えてくるでしょ?
「統合政府」と言う考え方は、BS上と言うよりは概念上のものです。
実際には相殺されていなく、個別決算がやはり重要と言うことになります。
(この話にもまだ続きがあるのですが。これは流石にマニアックすぎるしどうしようか…。)
続く
