子供部屋の押入れに、いわゆる「ガンプラ」が大量に保存されるようになってた。

何故?

兄が買ったのは明らかだ。

 

兄だってそんなに小遣い貰ってないはず。

「そんなに」と言うのは、そのガンプラの「圧倒的な量」に対してだ。

後に計算したが、ほぼ半年で10万近くのガンプラを買っていた。

 

店から盗んだのではない。

盗んだのは、家族の財布からだ。

何故、それに親が気がつかなかったのかは未だにわからない。

 

確かに、ウチは共稼ぎで、その当時は両親で年間2000万以上稼ぐような1980年代ではあったのだが、それにしても…。

子供の異常行動には「速めに気がつくべき」

カネの問題ではない。

 

…実は、私はとっくに気がついていた。

一番身近にいたのは父親でも母親でもなく、私なんだから。

押入れの中身が異常すぎる。

小遣いで買える範囲を明らかに超えている…。

 

でも、証拠がないからいえなかった。

 

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ある日、家族4人で近所の公園兼野球場(実質ただ整地されて、ボロいネットがはられてるだけのグラウンド)で、軟式ボールを使って野球をしていた。

…これは私が悪いのだが、外野守備を私がしてる時に、どういう偶然かボーっと考え事をしていたタイミングで、兄の打った球が私の顔面に当たった。

 

当然ながら私は悶絶。

軟式とはいえ、野球のそれは当たればそれなり、相当痛い。

大きなケガをしないだけであって。

 

そして兄の一言。

「イタイイタイうるせーよ、さっさと立て。またオレが打つ」

…鬼畜か?コイツ。

 

キレた私は、脈絡もなく突然に。

秘めてきた兄のガンプラの件を両親に全部バラした。

兄は真っ青・・・。

「この・・・ドロボーが!」っていってやった。

 

そのあとの事はあまり覚えてない。

ただ、その後、兄はガンプラを買わなくなった・・・。