兄の事だ。

私には3つ上の兄がいるんだが、これがまた結構な鬼畜系で。

(10数年先に、それが心の病だと判明するのだが)

 

まだ小学生だった当事、私が多分、小3か小4か…。

うちは柴犬を飼っていた。

 

夕方の散歩は私か兄(ほとんど私だったのだが)の仕事。

 

ある日、何故か私と兄の二人で犬の散歩をしていた。

散歩コースはいくつかあるのだが、その日は中学校までの森道を散歩してて。

その道は、道路が低く作られアルファルトで固められ、森はがけ崩れしないように斜面をブロックで覆われている。

斜面は角度が80度はある。

 

斜面の高さは軽く5メートルはあったと思う。

 

犬の首輪につないでる綱は長めで、同じく5メートルぐらいはあったと思う。

最近のリードは5メートルどころではないのだが、昔はそのぐらいだと相当に長いほうだった。

 

リュウ(柴犬)は、土を歩くのが好きだから、森道を散歩するときは崖の上を歩き、私は5メートルしたの道路を歩く。

綱はギリギリだけど、多少の余裕をもってリュウは歩ける。

 

兄と私とリュウで散歩したその日もそんな感じで、リュウは崖上を歩いていた。