「LGBTがまだ世間に受け入れられる前のお話し」
という表記から始まった"プリシラ"
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今日は従姉妹と観劇してきましたカナヘイピスケ

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17時45分、
「15分前から来てるってアンタたち暇ね。
女子はトイレに行くなら今のうちよ。
ドラァグクィーンの人はどちらに入るかはお任せするわ」
と如何にもお姉様方が言いそうなフレーズの館内放送が突如流れ、
またバックでディスコ音楽が流れていたりと
日生劇場内が既にプリシラモード一色にカナヘイきらきら
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これは楽しそうつながるうさぎカナヘイハート
と思わざるを得ない雰囲気で舞台は始まりました。

場所はオーストラリア・シドニー。
ドラァグクィーンのミッチ(いっくん)が
心無い人達に罵られ、気持ちが落ち込んでいる時に
別れた奥さん(和音美桜さん)から
「砂漠の真ん中、アリス・スプリングスでパフォーマンスしてみたらいい気分転換になるんじゃない?」
とショーの出演依頼をされます。
いつかドラァグクィーンの未踏の地"エアーズ・ロック"で歌うのが夢のアダム(古屋敬多くん)と25歳下の彼氏を亡くしたばかりの伝説のトランスジェンダー、バーナデット(陣内孝則さん)を引き連れ
プリシラ号という名のボロバスでそれぞれの目標を持ってアリス・スプリングへと向かうというお話しです。

のっけから
DIVAの3人が天井から降りてくる演出やら
ミス・アンダースタンディングのオナン・スペルマーメイドさんが
客席いじりをしたりと大盛り上がり。

流れる曲もマドンナやシンディ・ローパーなどの往年のヒットソングばかりなのでノリやすく、
一瞬、ホントに自分も劇中に迷い込んだような気分になりました。

私は今のところ異性愛者なので、ドラァグクィーンについては正直分からない部分も多いのだけれど
ノーマルな人に比べて彼女達は性に差別されることなく人を愛することが出来るという点でとても純粋な人たちなんだろうなと思って観ていました。

幼い頃、両親が離婚。
その後、父親から性的虐待を受け、その記憶に蓋をしたいがために自分を無にできる性的快楽を求め道中で危険な目に遭ったアダム。
それを助け、そしてアダムの破天荒さを理解し、受け入れるバーナデットの母性溢れる言葉がこの舞台の中で一番印象的でした。

バーナデットはずいぶんとその世界では先輩だし、今のようにLGBTが世間に知られるよりもずっと前からトランスジェンダーとして生きてきた人。
だからそれだけの年数分、また先駆者としての分、他の2人よりも他人からの心無い仕打ちや暴行を受けることが多かったように思います。
そこで養われた優しさや機転さを陣内さんはとてもよく演じられていたような気がしました。

ただ楽しいというだけではなく
自分が自分らしく、そして夢に向かって歩く姿は
ドラァグクィーンというくくりだけでなく
一人の人間として通じるものがあります。

観ていて元気になれた気合いピスケ

カーテンコール、この回はプリシラナイトということで
もぎりの際に配られた光るブレスレットを装着し
ノリノリで踊ってきました。
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うぇーいカナヘイうさぎ

振付の動画も見ていたので
バッチリ、バーナデット並にキレキレでダンシンしましたとびだすうさぎ2カナヘイきらきら

この公演は
アダムと、ミッチの息子ベンジー、ミス・アンダースタンディング、シンシアがWキャストで
特にアダム役のユナクくんが花・虞美人で凰稀かなめ様と共演するというので
当初はそちらで観ようと思っていたのですが
ずいぶん前にテキトーに入力したので
何だか気付かないうちに、もう一人の古屋敬多くんの方を取っていました。
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あれ?知らない子だと思っていたら
声聞いたことあるあんぐりピスケ
とプログラムを見たら
Leadの子だということに気付きました。

あ、あの子か!!
普通にTVで歌っているのしか見たことがなかったので、まさかミュージカルに出ているとは思っていませんでしたが
凄く可愛らしくて
自由奔放なアダムの役柄にピッタリでした。

本来取りたかった方とは違っていたけど
敬多くんで逆に良かったかも
と思いました。
どうせ早かれ遅かれユナクは観るんだし。
ユナクくんをお預けした分
素敵な人材をまた発見してしまった…沼。

どうしましょうあんぐりうさぎもうこれ以上は広げられないよ。

出演者みんな個性派揃いで
劇場そのものがびっくり箱みたいな
かといって全てが明るい話題ばかりではないけれど、こんな私でも勇気をもらえるような
今年を締めくくるにはとても素敵な舞台でした。