今回の東北関東大震災では、防災の考え方にも大きな見直しが必要だと感じています。
「防災」という考え方だけでは想定外の災害に対しては無力に等しい、そればかりか、防災への過信は避難対応の遅れを招き、逆に被害を拡大させてしまうおそれがあるということです。
今回の地震で、「想定外の災害は起こるんだ。」という当たり前のことが現実として認識されることになりました。
しかし、その想定外の何百年、何千年に1度の大災害にたいして、防災面だけで対処しようとして、高さ15メートルの津波堤防を整備するなど、現実的に経済的に不可能です。
想定外の災害に対しては「ある程度の被害はでるかもしれない。しかし、被害を出来るだけ少なくする仕組み」はできると思います。
福島原発の事故においても、根本的に「減災」という考え方が施設設計に反映されていなかった事が、ここまで被害を大きくしてしまった原因のひとつだということは明らかになってきました。
想定外の災害に対して、被害をゼロにすることは無理だという前提の下、いかに被害を減らすことができるかという「減災」という考え方がこれからの重要になってくるのでしょう。
「防災」と「減災」。この二つをセットにしてこれから考えてほしいと思います。