塾の入口から1番近いところにあった事務所のような部屋を訪ねると、私立中学受験コースの校長が迎えてくれた。

私立中学受験を考えていない人は、同じ建物内にある高校受験コースに入塾することができる、と校長が教えてくれた。

同じ名前の塾でも、それぞれに分野が分かれており、私たち親子の望む塾なら、そちらに行って説明を聞くと良いとのこと。

ということは、娘は立地的に条件の揃う塾に通うことができる。

なるほど、聞いてみないとわからないものだ。

説明を聞きに、その隣の部屋に行くつもりだった。

だが、それができなかった。

校長とその場で別れるつもりだったが、ちょうど娘の勉強について悩んでいたこともあり、いろいろ相談をしているうちに引き込まれるように校長の話を聞いていた。

これが私立中学受験を検討することになった最初のきっかけ。

悩んでいることに対して、ヒントをもらえると感心してしまう。

勉強をする環境を整えてあげたい、でもどうしたらいいのかわからない。

親子で向き合って勉強するとケンカになる。

これをどうにかしたいと思っていた私には、この塾で受験という目標があれば、勉強するという環境を整えてあげられるのではないかと思った。