先日、献血に行った。
カウンセリングの帰りで午後の時間がすっぽり空いたので何か有意義に時間を潰せないかな、と思い献血を思いついた。
献血は三ヶ月ほどの期間を空けないとできないらしい。
以前、3月に行ったのだが、5月に行ってもすることができなかった。
成分献血と通常の献血では違うのだろうか。
中ではとても丁寧で気遣いのある対応をされた。
しかし、機械上である質問をされた時、自分の手は止まった。
ここ3日間で何か薬を飲みましたか?
自分はそこで係の人に、睡眠薬を飲んでるのですが、大丈夫ですか?と質問を濁した。
睡眠薬名と市販かを聞かれたので、ドリエルで市販だと答えた。
ドリエルは問題はないようだが、勿論不安は残った。
医者の質問になった時にどんな薬が問題なのか聞いた。
どうやらその日飲んだ抗生物質は問題ないようだ。
幸いにも抗精神病薬の名前は出なかった。
自分はこのまま嘘をつくことにした。
自分が精神病者であることに引け目を感じているのを自覚してしまった。
さらに言えば、その帰り昔よく行ったラーメン屋に入れなかった。
なんとなく入るのがはばかれた。
人が怖いのか。知り合いに会うのが怖いのか、入ることができなかった。

自分が社会人時代たくさんの本を購入したのだが、売ろうとして残った数少ないものの中に、 統合失調症とわたしと薬という本がある。
その時期、外国人参政権に興味があり、外国人参政権の書籍を多数、統合失調症の書籍を多数購入した。
そのほとんどを読まずに金欠の時がきて、少しの金の足しになればと思い、これらの本を古本市場やブックオフで売ったのである。
その中で残ったもの(売れなかったもの)に統合失調症とわたしと薬があった。
買った当時、売ろうとした当時は全く読まなかったが、最近、興味深く読んだ。
薬遍歴というのが病者にはあって薬は効果も副作用ももたらす恋人みたいなものだと書いてあった。
リスパダールなど新薬は過食などの副作用があることや抗精神病薬の副作用を止める薬まで飲んでる人がいることも知った。
まるでイタチごっこだ。
読めば読むほど薬の有用性と中毒性がわかってくる。
残ったものと言えば、亡くなった祖母の部屋を貸してもらえそうだ。
祖母が残した数少ないものだが、使えるなら感謝。
そこには文学全集や仏教書など多数あるので、売ったりあげたりして整理したいところである。