<全米テニス>休養1カ月、戦える体に 錦織決勝進出

毎日新聞 9月8日(月)0時27分配信

 テニスの全米オープンで上位シード勢を相次いで破って決勝まで駆け上がった錦織圭。世界ランキング1位のジョコビッチを降して「今日は全てがよかった」と振り返ったが、快進撃の背景は何か。

 まずは「けがの功名」があるだろう。錦織は8月4日に右足親指裏の腫れ物を除去する手術を受けた。今大会の1回戦まで1カ月弱しかない時期で出場が危ぶまれる状態だった。さらに手術の影響で今大会と同じハードコートでの前哨戦の2試合を欠場。試合勘にも不安があった。

 しかし、今回に限ってはプラスに作用した印象だ。全米オープンは4大大会の最終戦で世界各地を転戦するツアーの疲労が蓄積してくる。錦織は過去にもこの大会で途中棄権したことがあるが、今回は思わぬ1カ月の休養で疲労が抜けたようだ。ジョコビッチが「この大会に向けてしっかりとした準備ができたのではないか」と印象を語ったほどだ。

 また、全米オープンは18歳でベスト16入りして一躍脚光を浴びた大会。錦織の思い入れも強く、好きなハードコートでの試合となれば力も入る。これまでは、それがプレッシャーになっていたが、今回は故障の影響で自らに過度の期待を持たずに入ったため、1、2回戦を順当に勝ち上がって勢いに乗った。

 体力面が向上したのも大きい。これまで錦織は試合の終盤に入ると、スタミナが切れ、プレーの精度が維持できない場面もあった。昨年からマイケル・チャン氏の指導を受け始め、大会中でも体力強化のためのトレーニングを行うようになった。4時間を超える試合を2戦続けても、あまり影響が出ないほど体力がアップしている。

 チリッチと戦う決勝まで中1日。チャン・コーチは「しっかり準備したい」と言う。勢いに乗った錦織は一気に頂点に立てるか。【田中義郎】


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