ツバメ | キャンディーポップ ~ フランソワーズももこのデコボコ作品集

キャンディーポップ ~ フランソワーズももこのデコボコ作品集

私、フランソワーズももこの毎日で起こる笑いあり、怒りあり、涙あり(?)、うっきうきありの女性生態日常随筆集。

よく行くお店の軒下にツバメの巣があり、今日無事にみんな巣立ったのを確認しました。
実はこのヒナ達には少々の思い入れがありまして。
先月初めてヒナ達を見つけました。大きな口を開けてエサをお母さん(お父さん?)にねだる姿に微笑ましくも、自然に生きる生命力を感じ密かに元気をもらっていました。
…が、しかーーーーーし、ある夜そのお店沿いの道路を車で走っていると車にひかれたツバメのようなものがッッ!
エリア的にもあのツバメのヒナ達の親の可能性が高い。
オーマイガッ!!
どうしよう…。
その次の日、時間が許す限りソッとヒナ達を見守りました。でも親が…来ない…。
このままにしておくのが自然の摂理なのでしょうが、消えてしまうかもしれない小さな命達を憂えずにはいられませんでした。結論として、一日様子をみて動物病院にかけこもうと思いました。
次の日はお休みでしたので、長期戦で見守る覚悟でお店に行き見守っていたところ、一羽のヒナが何か叫びました。するとシャーッと黒いものがヒナの元へ、何か口に入れまたすごいスピードで去って行きました。するとまた、別の黒いものが。あのコ達のお父さんとお母さんでした。
あの道路のツバメのようなものは別の鳥だったのでしょう。同じ命が失われたのですから、良かったというのは正解ではないのかもしれませんが、 失われそうな小さな命達がつつがなく生きていけることを喜ばすにはいられませんでした。
それから暫く生活が忙しくなってヒナ達に会いにいけませんでした。しかし、ちゃんと大きくなって無事に巣立った事は喜ばしくも少し寂しくもあります。
もし人間の言葉がわかり何か言える事があればこういいたいです。
『また帰っておいで、今度はパートナーと一緒にね』

※長々書いてしまいました。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。