まくまく伝説 第2章 | わさびより

まくまく伝説 第2章

まくをさん、お誕生日・イヴでございます。

初めてまくまく伝説第1章を書いて、はや1年。。。

時の流れとは恐ろしいものでございます。

 

 

 

さて。

本日のまくまく伝説第2章は、今だからこそ笑えるまくをさんの大脱走のお話です。

 老犬まくをのお散歩生活
あれは、まくをさんが4~5歳の頃だったでしょぅか。

初夏の風が気持ちいい、そんな休日の午後でした。

当時、ワンルームに暮らしていたわさびは、お部屋に風が通るように

お部屋の窓と、玄関ドアをうっすら開けた状態にしていました。

玄関ドアにはチェーンをかけて、

サンダルを挟んで、ホントに少しだけ開けておいたんです。

こぅやって風を通すのは、当時、よくやっていたことでして、

これだけでも、ずいぶん違うんですよ、奥さま。

気持ちのいい風がお部屋を抜けるのを感じながら

のほほーんとTVなんぞを見ていたと思うのですが、

ふと、玄関の方に行ったままのまくをさんがイヤに静かなのが気になりました。。。

何度も声をかけて呼ぶのですが、ちっとも戻ってきません。

当時住んでいたお部屋は、部屋から玄関が見えないヘンな間取りになっていたので

気になって、玄関に行ってみると…まくをさんの姿がないじゃありませんか!!!

慌てて、玄関ドアのチェーンを外し、玄関の鍵をかけるのも忘れ、サンダルを履いて飛び出しました。

 
老犬まくをのお散歩生活  玄関を出ると、階段の踊り場でまくをさんを発見。

 ホッとしつつも、捕まえるまでが勝負。

 優しく声をかけながら呼びましたら…逃げましたょ、コヤツは!!!

 この時点で、わさびの頭は真っ白。

 というのも、住んでいたお部屋の前には、

 片側が3車線もある大きな道路がドーンと走っていて、

 まくをさんが道路に飛び出たりなんかしたら

 …もぅ、考えるのも恐ろしい状況だったからです。

 が、そんなわさびの気持ちを知ってか知らずか、

 まくをさんは、大きな道路沿いの歩道をまっすぐ猛ダッシュ。

まくをさん、決死の大脱走っ!!! 

 老犬まくをのお散歩生活
脱走という状況ですので、首輪やハーネス、

リードの類は一切ナシの状態のまくをさん。

そんなまくをさんを追いかけることになるとは思ってないわさび。

猛ダッシュするには不向きなサンダルを履いています。。。

追いつける気がしませんでしたね。

でも、追いかけなければ!

捕まえなければなりません!!!

必死にまくをさんの名前を叫んで、えぇ、必死に走りましたとも。

 

しかし、まくをさんの逃走ルートにはとにかく危険がいっぱい。

猛ダッシュで走るまくをさんの右手には、片側3車線の大きな道路がドーン。

左手には、歩道から1mほど低いところに田んぼがドーン。

道路側に出ても、田んぼにダイブするにしても、どっちにしても、相変わらず考えるのも恐ろしい状況のまま。

が、そこはまくをさん。

何故か、まっすぐ走っていくのであります。

老犬まくをのお散歩生活-まくを

 老犬まくをのお散歩生活
 そんな中。

 大声で叫びながら、サンダルでドタドタ走ってくるわさびに

 気付いてくれた、救世主がいたのであります。

 救世主は、偶然にも横断歩道で信号待ちをしておられました。

 猛ダッシュのまくをさんと、必死の形相で走るわさびを見て

 一瞬にして状況をわかってくださったよぅで、

 この方の協力を得て、奇跡の確保となりました。。。

 気が遠くなるほど走った気分でしたが、実際には200m程度。

 本気を出して走ったのは、後にも先にもこの200mだけでしょぅ。

 

あまりの安堵感か、猛ダッシュの疲労のためか

救世主が男性だったか女性だったか、まったく覚えておりません。

ハァハァ、ゼェゼェ言いながら、まくをさんを抱え、

とにかく、ありったけの気持ちを込めて、何度も何度もお礼をお伝えしたのだけを覚えています。

 

 

…はぁ。

今、思い出すだけで足がすくむxxx

この伝説を載せるのに、それっぽい画像を一緒に載せようといろいろ探していたのですが

画像を眺めていると、当時の状況がブワッ!と思い出されて、ハラハラ再びでございました。

だから、1年もかかったのかな…?

 

 

この事件、一番悪いのはわさびだといぅことは重々承知しております。

まくをさんが外の世界に興味津々だったのも、今なら痛いほどわかってあげられるし。

当時、お散歩は日課ではなく、時々連れて行ってもらえるご褒美のようなものだったので、

それが余計に、外への興味をかきたて、まくをさんを大脱走に追い込んだんだと。

 

でもですよ?

 

玄関ドアの隙間から、ウリウリ外に出て行ったまくをさんを想像すると

な~んか笑ってしまう、わさびなのであります。

 

そぅ。

今だからこそ笑えるのです!!!