ほっといて欲しい。
私の彼は私のことが大好きだ。私が疲れていることを感じれば大好きな甘いものを買ってきてくれるし、私のために時間を割いてくれるのはよくあることだ。
それはとても嬉しくもあるのと同時に鬱陶しく感じる時もある。
例えば、私が友達とご飯に行ったとき。途中で携帯の充電が切れてしまったので彼とはしばらくが出来ない状態が続いた。その間彼は私のことを心配してあらゆる方法で連絡をとろうとしてきていた。
うーん。
私も小さい子どもではない。だからそこまでして私に気遣う必要はないし、気遣ってもらっても迷惑甚だしい。そんな風に思ってしまう私はきっと性格が悪いのだろう。
この世で最も質の悪い存在。それは私のことだろう、と日々思い生きている。なぜかと言えば、性格が悪いことを分かっていて変えないでいるからだ。そもそも直すつもりもなければ、努力をするわけでもない。嫌われて当然な存在。
そんな私を、彼は好きと言ってくれる。
「どこが好きなの?」
付き合ってすぐ、私はこんなことを聞いた。
「全部だよ」
そういうのじゃない。
「そういうのじゃない」
あっ、口に出ていた。
彼は「ははっ」と笑った後、私の頭を撫でた。なにそれ。余裕ぶった態度が鼻についた記憶がある。
私は彼の笑った顔が好きだ。いろんな笑い方を見せる彼は見ていて、笑わせて、飽きない。きっと、これからも、そうなんだろう。
いつの間にか「ほっといて」が「構って」に変わっている。嫌だなぁ。自分が自分じゃなくなるのを実感する。前までこんな性格じゃなかったのに。
「好き?」
いつだって確認したくなる。
「ずっと?」
好きと言ってくれただけで十分じゃん。
「ほんと?」
いい加減にしろ私。
全部笑って答えてくれる彼が今日も大好きです。
また明日が楽しくなる感覚、君が教えてくれた大切なこと。
