人の声や動き回っている音が聞こえる
麻酔科の先生に話しかけられているような気がするけど、頭がボーとして聞き取れない
目はガーゼで固定されているようで、ガーゼの中で目が開いているのか瞑っているのかさえわからない
手術終わったんだな
と思っていると、身体が浮いてストレッチャーに乗せられて動き出した
麻酔科の先生から
痛みがあるようでしたら、まだ麻酔を追加できます。
どうしますか?
と聞かれ、
今度はちゃんと聞き取れたな
と思いながら、痛みを感じていたので、か細い声で追加をお願いした
心配していた呼吸もちゃんとできているし、吐き気もなくホッとする
頭ははっきりしてきたけど、身体は動かないし、しゃべりにくい
看護師さんに夫が呼ばれて近くにいるらしい
看護師さんがストレッチャーを動かして、上体を起こしてくださる
夫は看護師さんから冷えたメオアイスをいただいたり、お水を受け取ったりして説明を聞いてるみたいだけど、看護師さんがいなくなって10分ぐらい何故か無言。。
えーと、、
「頑張ったね」とか、「大丈夫?」
とかないんかな
ちょっとイラっとしながら、声を出そうとしても思うようにしゃべれない
やっとの思いで
私:いるの?
と話しかけてみる
夫:おう
私:水を飲みたいんだけど
夫:おう
ストローを口に入れてもらい、少しずつ飲んで
私:どうも
私:目が痛いからメオアイスを
夫:待ってろ
近くに来て、メオアイスを顔に載せたと思ったら、、
夫:あれ?落ちてくるな。よいしょ。
と言いながら、カチコチに冷えたメオアイスを目のガーゼに擦り付けながら持ち上げやがる
痛い!!雑だな!!
こういう時は、一旦持ち上げて当たりを付けてそっと載せて!!
と言いたいけど、まだこんなに喋れない
私:痛い。。ずらさないで。。。。。。
がやっと。。
イライラするけど、手術当日は怒っちゃいけなかった平常心平常心
(夫には翌日、「あれは絶対にやっちゃいけない」と言っておきました)
暫く休憩して、看護師さんにガーゼを取っていただく
目をよく圧迫するものらしく、粘着力の強いガーゼだった
これを取ると幾分痛みが和らぐ
目を開けると案の定、視界はグニャグニャ
複視が起きている
トイレに行って鏡で顔を見たけど、左目はなんとか確認できたが、右目は崩れて見えてどうなっているのかよくわからない
トイレから戻ると麻酔科の先生から
目を触ってみました?
もう触って大丈夫ですよ
と言われ、そっと両手で目を触ってみる
あ、引っ込んでる
眼球の「球」の感触が控えめになってる!
鹿嶋先生がいらして、
視野の欠損がなければ大丈夫
と、先生の手で右目、左目を隠していただき、片目ずつ欠損が起きていないかのチェックを行う
私:大丈夫です
今日はこれで帰って大丈夫ということになり、先生方にお礼を言う
立ち上がって言わなきゃと思いつつ、まだすぐに立てなくて座ったままお礼を言ってしまった
また明日ちゃんと言わないとな。。
着替えてお会計を済ませて外に出る
日差しが強くないし、多分まだ目の青あざは始まっていないようなので、サングラスは使わず
喉が渇いていたので、コンビニで白湯を買った
ミニ水筒に白湯を入れて持ってくれば良かったと思ったけど、コンビニで売られるようになったのでありがたいですね
車に乗って帰宅中、白湯を飲みつつ、まだ目が痛んだので、いただいたメオアイスを当てていた
帰りは渋滞がなく、40分で家に到着
混まなければ銀座はそこまで遠くないのね。朝のあの渋滞はなんだったの