gabor独自のモチーフ、スカルプテッドオーバルのリング。
スカルプテッド(sculpted)とは彫刻の意。
写実的なデザインでなく、文字通り彫刻そのものがデザインとなったモチーフです。
スカルプテッドオーバルのリングには縦向きと横向きとありますが、こちらは横向きのタイプです。
横スカルプなんて呼ばれてますよね。
スカルプテッドと言うだけあってこのモチーフの彫りは素晴らしいモノがあります。
彫りですので凸と凹から構成される訳ですが、こちらの彫りは1か0かでなく、その彫りの一つ一つに強弱と方向の変化が付けられています。
ですから見る向きによって様々に変化していきます。観ていて全く飽きません。
立体的という言葉がピッタリのモチーフです。
ゴシック色の強いガボールですが、こちらは甘い雰囲気もかもし出しているので着けやすく人気のモチーフでもあると思います。
ボリューム的にはクロムハーツのフローラルクロスとキーパーリングの中間くらいな感じです。
サイドにはこのようにマルティスクロスが施されています。
リング部分への繋がりも美しいです。
ただ、以前シングルスカルリング
の時にも書いたのですが、ガボールのリングの多くは日本国内での販売時、ラインナップ強化の為に製作されたという事もありまして、こちらはリング部分の造りが少しばかりいまいちです。
シングルスカルリングと比べてみれば分かるのですが、シングルスカルリングはリング部分はポッテリと丸くデザインされしっかりとした厚みをもって造られています。
指に当たる部分に向けて上側がいったん平らにされています。その為、着け心地が非常に良く仕上がっています。
ところが、スカルプのリングは塊をそのままドスンと貫通させてような造りになっていて、着用感としてはいま一つです。
(これはシングルスカル以外のオーバルクロスやシグネットなんかも同様の感じです)
もちろんこれがガボールらしいと言えばそうなのですが、リングというものは長年着けているとどうしても着用感が重要になってきます。
そんな僕も、このリングのデザインは滅茶苦茶気に入っているのですが、着用頻度はシングルスカルやビルのゴシッククラウンリング (コイツは異常なまでの着け心地を誇ります)と比べ少なくなってしまっています。。
なんて言いながらも、こんな所もガボールの特異なところでもありまして・・
通常アクセサリーやジュエリーブランドと言うのはまずはリングから始まります。どんなブランドでも作家さんでも大抵はそうです。
ところがGaboratoryというのはウォレットチェーンやネックレスをはじめとするチェーン系のアイテムから始まっているんです。
ペンダントやブレスも大多数はそのパーツから造られているとも言えます。
この辺りから感じとれる世界観やそのカルチャーが唯一無二のGaboratoryの存在感を生んでいる要因なのではないでしょうか?
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