指輪という既存の枠を遥かに超えてしまったリング。
昔は正式名称が「DOVE BELL RING PENDANT」だった気がします。
基本はリングだけど、ペンダントとしても使用は出来るよ・・みたいな説明をされました。
シルバー界の大御所ブランド LeoNard KaMhout(レナード・カムホート)で僕が最高に好きなアイテムです。
というか現在はこれしか持ってない訳ですが・・。
DOVE(ドーブ)とは鳩の意。
鳩を表したレリーフがベルに刻まれています。
よく同じくレナードのアキュプレッシャーリングにベルを付けた物って言われるんですが
リングを見ているとあまりにもデザインバランスやその完成度が高すぎて
「実はこっちが先じゃないの?」「これのリングを外した物がアキュプレッシャーリングじゃないの?」って思ってしまいます。
こちらはエルワンになってからのアイテムなので、ご覧のような物が付いてきました。
どうも、この赤ってレナードのイメージに合わないんですよね・・。
個人的には昔 いろんな紙面を飾っていた 土や革の上にディスプレイされたメイティングフライトのイメージが大好きです。
綺麗なポリッシュングとか、黒服&綺麗目に合わせた高級ブランドってよりも
あんな有機的で、オリエンタルな雰囲気が僕の好きなレナードのイメージです。
着けるとこんな感じです。
ありえないようなリングなんですが、実際に着けると結構に手になじみます。
そして、動く度にチリチリともの凄く繊細で良い音を奏でます。
やっぱりこの方は天才なんだと実感します。
メイティングフライトのモチーフは基本どれも鳥な訳ですが、正直な話 その鳥のデザイン自体はどれも同じ顔をしてます。
普通のデザイナーでしたらその個々の鳥の面に違いを出し、「これは鶴」、「これは鳩」、なんてやるはずなのですが
彼の場合は デザイン上はレリーフと配置だけで違いをもたし、直接的なモチーフ(鳥の種別)へのアプローチを一切せずに、そのアイテムの全体の雰囲気を持って数々の鳥を表しました。この発想は普通の人ではありません。
実際 あの個々のデザインが「鶴に見えるか?」「鳩に見えるか?」と言われたらかなり疑問です。
ですが、そんな疑問抱くスキも与えずに、見ている者を納得させてしまうその完璧なレリーフとデザインバランス.。そしてその強烈な説得力。
やはり常人ではありません。
シルバー業界には「デザイナー」、「銀職人」等いろんな肩書きを持った人がいますが
彼ほど「彫金師」という言葉が似合う人はいないと思います。
僕はこのリングは主にナグァールと合わせます。
レナードのオリエンタルな雰囲気と何気に合うからです。
こんな風。
賛否両論あるでしょうが、僕はこういうイメージのレナードが好きです。
知らぬ間に、ブランド名が変わったり相変わらず体制がゴタゴタしています。
混沌としているこの業界の過去、更には未来をも表しているようなブランドな気がしてならないのですが
間違いなくそのデザインは最高峰です。
コアなファンの方もどこよりも根強いと思います。
そんなユーザーの期待に応えてくれるような状況が再び来てくれる日を切に願います。