肝臓の調子が悪かった我が子。

肝臓移植の可能性を告げられた。

 

私は帝王切開したため、提供不可。

つまり夫か親族またはドナーから提供して貰うしかない。

 

肝臓は生きている人から渡せる臓器。

つまり親が身を切って救うことが出来る臓器。

必要になったら即決断できるよう

可能性として頭の片隅に置いておいて欲しいとのことだった。

 

ドナーを待つのであれば早くて数年後。

我が子にそんな猶予はないことは早々に察した。

つまり残った選択肢は夫か親族。

 

二人の子ども。

だから親族から命を削って提供して貰う必要はない。

最初にこの選択肢は自分の中から消えた。

 

病名が分からないながら、今の病状で臓器移植しても、

亡くなるケースを素人ながら多く見つけた。これが現実かもやもや

 

体調の悪い我が子と夫を天秤にかけざるを得なかったとき、

私が選んだのは夫だった。

 

帝王切開した私。

病名の分からずいつ死ぬか分からない我が子に加えて、

夫までお腹を開いて肝臓の一部を提供するなんて、

家族全員が開腹手術、到底受け入れられるものではない。

なにより夫を失いたくなかった。

 

いくらレシピエントの死亡率は低いとは言えど、

こんなにも低い確率を引きまくってきた私にとっては、

0.1%の確率だとしても受け入れ難い。

私がレシピエントになれないのが恨めしい。

 

我が子にもちゃんと伝えた。

いざとなっても、ママはパパをあなたに渡せない。

お願いだから自分の力で治してほしい。と。

 

もしかしたら子どもを捨てた親だと思われるかもしれない。

それでも夫が何よりも大事だという気持ちにブレはなかった。

 

後に夫に聞いたら、

私が夫NGを出しても適合テストをこっそり受けようと思っていて、

私がレシピエントに名乗りを上げたら阻止するつもりだったらしい。

 

夫も私も心の中で色々ぐるぐる考えていたものの、

結果的に、我が子の状態が、移植実施に値しないとのことで、

移植の話はなくなった。