苦痛な大部屋もついにお別れの時。

我が子とは一足先に退院。

すぐに会えないのは寂しいけど、

この苦痛な空間から脱出できるのは嬉しい。

 

退院するときに、各自に保険上限金額の説明。

相変わらず大部屋なので丸聞こえ。

はぁ。今まで一生懸命働いてきて、

この部屋で一番納税しているのに、、、

この仕打ち。何も報われない。神様なんていない。

 

最初は数日、

次は私の退院と同じくらい、

今は退院時期未定のわが子。

短期間の間に全ての予定は未定に。

 

退院まで、いっぱい調べた。

まだ病名の特定はできていない。

素人ながら、たぶんこれじゃないという病名に私も夫も辿り着いた。

もしこれだったら絶対死ぬ。

同様の症状の子どもは全員死亡という記録。

これじゃないと信じたいけど、たぶんこれじゃないかという、野生の感。

信じたくない気持ちとの間で、現実から目を背けつつ、でも向き合いつつ…

 

病院はいつ死ぬかもわからない。

覚悟しろと言うものの、いまだ希望的な発言ばかり。

でも、素人がどうがんばって調べても、みんな死んでる。

 

我が子にこれなの?と聞いてみる。

当然答えることはできない。

必死な大人たちを目の前に、体調は悪そうだけど、

ちゅぱちゅぱしてる。あくびもしてる。

 

生きるってこんなにも難しいことなのか…