簡単に感想を
ラスト
ジョンスはビニールハウスが建ち並ぶ実家の付近にベンを呼び出しました。
ジョンスは車から降りたベンを何回もナイフで刺して、ベンの車のポルシェに押し込みました。
そしてジョンスは血がついた服を全て脱いで全裸になり、脱いだ服をベンの車のポルシェの中に投げ入れ、車内にガソリンをまいてジッポで火をつけます。
ジョンスは燃える車をかえりみることなく、軽トラックで去っていきます。
車を燃やす…
「燃やす」その時がジョンスの狂気の頂点に達したときなのかもしれません。
そして明確な答えは出ないままラストを迎えます。
謎が謎のままで終わる…なんともいえない浮遊感
全編を通して「浮遊感」とか「ゆらぎ」をとても感じられます。
この感覚が好きな人には心地よく感じるとおもいますが、私には苦手でした。
私、村上春樹作品はどれも苦手なので、原作は村上春樹のこの映画もやはり苦手なんでしょうね。
ベンを刺して車を燃やす前に、ジョンスが執筆するシーンの挿入(このシーンがあることで、あくまでベン殺人放火事件はジョンスの思い描いている空想とも考えられる)
ヘミやベンの意味深なセリフ
読み方や見方で、捉え方や感じかたの明暗が分かれる非常に示唆に富む作品だと思います。
評価が高いのも納得ですが、やはり私個人的には苦手な作品です。