見終わって、真っ先に思ったよね
「ゆりりん、終わっちゃったよー」って。




「愛という名の悪魔だけがばっこしていた」
横溝正史らしいセリフでドラマが終わりました。




ゆりりん(由利麟太郎)、全体を通してとってもキュートでしたデレデレ
階段をのぼるだけで絵になる名探偵!!
階段で移動する時にマントを派手に翻しっぷりがまるで舞台のようでしたわ。



大学時代、とど(等々力警部)とゆりりん(由利麟太郎)の二人だけの弓道部とか、いちいちツボでしたおねがい



この由利麟太郎のドラマ、横溝正史の現代版ということで、賛否がものすごーく別れそう。
私は横溝正史の世界観を現代風によくアレンジしているなぁ~と思うけどな。
全5話だったので深みは足りなかったと思うけど、世界観とか雰囲気は十分に出ていたと思うし、良かったと思います。
シリーズを重ねていって改良が加われば、もっともっと良くなるんじゃないのかな。







マーダー・バタフライ、横溝正史の「蝶々殺人事件」が原作。

オペラ歌手の原さくら(高岡早紀)の過去と精神状態がいろいろ絡まってドラマが進んでいきます。

精神的に不安定になった原さくらを全て受け入れて、献身的に愛を密かに誓っていた土屋恭蔵(鈴木一真)。
自分の余命を悟った時に、原さくらをこれ以上俗世で苦しめる訳にはいかないという理由で事件を起こしたのでした。
土屋恭蔵、ただただ哀しい男でした。

土屋恭蔵、取調室で髪をほどいて下ろした姿がまるで落武者。シリアスな場面なのに笑ってしまいました。
演じた鈴木一真さん、TBSの警視庁南平班~七人の刑事~の高村六郎役の2009年のドラマで見て以来だったので、正直老けたなぁ~と思いながら見ていました。




原さくらの旦那の原聡一郎(大鶴義丹)が笑えるほどクソでクズな人間だったわ。
クズに相応しい最期だったわ。原さくら自身が制裁するのも良かったわ~。





等々力警部役の田辺誠一さん、大きな活躍はなかったですが、由利麟太郎のことをキチンとリスペクトしていて、場の雰囲気を柔らかい空気に変えるような存在でした。



男装探偵の相良千恵子役の吉谷彩子さん、良かったです。
由利麟太郎は、最後のまとめの謎解きを彼女にしてもらうんですよね。由利麟太郎の人間的な優しさが感じられました。




全ての事件を解決させて下宿先に戻った由利麟太郎。
窓際に向けてある1つの椅子に、ある女性の面影を思い浮かべて佇んでいた姿がとても美しかったです。

今回は由利麟太郎の「大切な人」のエピソードがほんの匂わせ程度にしか描かれてないんですよね。
なぜ船の上から落ちてしまったのか…とか気になる点もたくさん残されてます。
それだけ余白が残されているので、またいつかスペシャルドラマとしてでも復活してくれないかな~と、今からとても期待してます。


見終わったばかりなのに、吉川晃司演じる由利麟太郎にまた会いたいよーピンクハートラブラブ


出演者の皆さま、スタッフ、製作者の方々、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。