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[あらすじ]

旅行会社に勤めるヨンジェ(キム・ソナ)は34歳の平凡な女性。
いつも会社からはこき使われ続け、上司からも邪険にされている。
そんなある日、ヨンジェは軽い交通事故に巻き込まれて病院で検査を受けることに。しかし、そこで予想だにしない病状を宣告されてしまう、末期の胆のう癌。
余命はあと僅かに6ヶ月…。
そんな折、コンサートのためにアメリカから来韓したVIP歌手の世話役を引き受けることになったヨンジェ。
一日中、心を込めて接待したものの歌手の指輪が紛失したことで逆に犯人扱いされ、会社や関係者からはさらなる屈辱を強いられることに…。
辞表を叩きつけたヨンジェは、これまでの貯金をはたき、美しく着飾って人生最後のバカンスを満喫すべく沖縄ヘと旅立つ。
そのとき、ヨンジェが社内でひと目惚れしていた御曹司のジウク(イ・ドンウク)も沖縄を訪れていた…。
余命6ヶ月の愛の行方はどの様な結末へと向かうのか…。


[CAST]

イ・ヨンジェ:キム・ソナ

カン・ジウク:イ・ドンウク

チェ・ウンソク:オム・ギジュン

イム・セギョン:ソ・ヒョリム



[STAFF]

演出:パク・ヒョンギ 「ドクター・チャンプ」

脚本:ノ・ジソル「ドクター・チャンプ」


2011年SBS制作

全22話




BSジャパンで放送されているのを見ました。


見終えた時、心が穏やかになる…そんなドラマでした。


このドラマ、全く見るつもりなかったんですよね。

キム・ソナさんの出演されていた「アイドゥ・アイドゥ素敵な靴は恋のはじまり」がイマイチだったんですよね~。

(キム・ソナさんが…というより、ドラマがイマイチだったんですが)


たまたま間違って録画していて…

ま~全話22話だし、ここまで録画したのも何かの縁かな…と思って、ある意味仕方なく見始めたって感じなんですよね。






ドラマの前半はありがちな展開で、新鮮味も面白味もワタシ的にはほとんどなかったのですが、ヨンジェの病気が分かったあたりからだんだんと引っ張られようになりました。





韓国ドラマの場合、ドラマのストーリーの展開や結末が視聴者の意見によって大きく変わることが多いそうなのですが、このドラマは作家が決めていた通りの展開と結末だったそうです。

最終回でヨンジェはジウク父が言うように、だんだん体が衰え、やせ細って死の床につくのか?

または新薬が劇的に効いて回復するのか?

実はすべては夢の中の話しだった…となるのか?



ネタバレになりますが

最終回でヨンジェはまだ生きています。

快復して生きているのか…

このあと永遠の眠りにつくのか…

誰にも分からない。

ただヨンジェはまだ生きていて、とても幸せな今を生きているということ。

これまでお世話になった人たちにプレゼントを贈り、6か月の期限付きの残された命を全うして、今、7か月と2日を生きていて、愛するジウクの腕の中にいる。




この結末に対して韓国では“ハッピーエンドを良し!”とする声と、“現実味がない!”という声があったそうです。

現実味は…正直全くないです。

末期のかなりひどい状態にもかかわらずヨンジェは元気だし、キレイすぎるし。

ただ、このドラマはドキュメンタリーを求めているのではないと思うのです。

それは「これから私に与えられた時間がどれだけ残っているのかは分からないが、私は生きている今日を、今この瞬間を後悔せずに生きればいい…」というヨンジェのナレーションに、想いがこめられていると思います。


また、ヨンジェの担当医であるウンソクが担当していたシン・ジスが亡くなった時、腫瘍内科医の医者として限界を感じ、絶望した時に「生きてくれ」と万感の想いをこめてヨンジェに言います。

“生きてさえいてくれたら”という想いがひしひしと伝わりました。




治療の結果、奇跡的ではあるけどジウクと一緒に暮らす時間が残っている。

ジウクの言うように「希望を失わない…」

このラスト良かったと思いますラブラブ好きデスハート





ライバルのセギョンも後半はいじめもなく、好きだからこそジウクの想いを尊重して、自分はジウクへの想いを貫く。

前半はお決まりのただの厭な奴でしたが、後半は素敵な女性に。

こういう女性だったらヨンジェが亡くなってジウクの心の傷が癒えたころに、穏やかに2人の関係が始まるのではないかしら…と思いました。





ヨンジェの治療仲間のシン・ジスちゃん、かわいかった~ラブ

ジスちゃんが出てくると頬が緩みましたおねがい

自分の担当医のウンソク先生が好きで飛び出すハート好きでLove you


自分はもう戻ってこれないかもしれないから一緒にタンゴを踊って欲しい…とウンソク先生に頼みます。

ウンソクもOKをして踊るのですが、途中でジスちゃんは想いが高まってウンソク先生の胸に顔を埋めてしまいます。

それをウンソクは優しく受け止めます。

ジスちゃん、小柄だから胸にすっぽりと納まってしまうんですよ~。

も~~このシーン、かわいくてラブラブかわいくてラブラブ何回も戻して見ちゃいましたラブ

このあと退院をするのですが、間もなく腫瘍が破裂して救急搬送されてしまいます。そしてウンソクの目の前で息を引き取ります悲しい


ちなみにワタシもジウクではなくウンソクにおちました愛ちゅー








末期の胆嚢癌という診断され、残された時間が6ヶ月と知ったヨンジェは「このまま死んでしまうわけにはいかない」と、抗がん剤の治療の代わりにバケット・リスト(死ぬ前にどうしてもやりたいことを記した目録)をノートに記して、実行を決意します。

■ヨンジェのバケット・リスト

①1日1回、母を笑わせる。

②私を苦しめた奴たちに復讐する。

③タンゴを習う。

④欲しいもの、食べたいものを我慢しない。

⑤ウェディングドレスを着る。

⑥ジュンスとデートする。

⑦自転車で海岸を走る。

⑧1日中映画の主人公のように過ごす。

⑨初恋の人を探す。

⑩本当に好きな人とデュエットで歌う。

⑪世の中の全ての女性がうらやましがるプロポーズを受ける。

⑫空いた時間にボランティアをする。

⑬母を再婚させる。

⑭Sに謝罪する。

⑮誰かにとって意味のある人になる。

⑯私の人生の痕跡を残す。

⑰私を知っている人々に、素敵な女性として記憶される。

⑱ホワイトクリスマスに雪の中キスをする。

⑲このすべてを愛する人と一緒にする。

⑳そして最後に、愛する人の腕で目を閉じる。


病気を宣告されてヨンジェが預金通帳を整理しながら「死ぬまで金持ちね…」と静かな口調が妙に重く印象に残っています。

ヨンジェを煩わせていた男たちに復讐するというバケット・リストは予想より早く実行できる機会がやってきます。

何かにつけてヨンジェに嫌がらせをしていたノ部長(シン・ジョングン)に「お尻で謝罪」という復讐をやってのけます。

ブラックなイメージのバケット・リストが痛快で愉快なものに、そして望みや喜びを感じられるものに。


リスト⑳“そして最後に、愛する人の腕で目を閉じる”と記した下にジウクは「毎晩、叶えているよ」と書きます。

それを後から見たヨンジェはそっと微笑みます。






死と向き合った時、あなたはどんなバケット・リストをかきますか?