STORY

「珍しい病はまるで<神のクイズ>と同じだ。不完全な人間たちが傲慢にならないように、神が下したクイズ…これは際限なく解いていかねばならない残酷な課題だ。」


死亡原因不明の死体を調査する「韓国医大 地域法務院事務所」 

ここは死因が不明確な事件や、珍しい病気に関連する事件を専門で担当している。

国内最高の法務院でチョ・ヨンシル所長とチーム員たちが働くここに、韓国医大神経外科ハン・ジヌ博士が嘱託で参与する。

彼の傲慢ながらも冗談も言える性格に初めは皆反感をもったが、事件を解決するため努力する彼の執念と新しい視点に驚き尊敬するようになる。

韓国医大地域法務院事務所のミッションは、死体たちの秘密とその中に隠されている事件を解決するため、天才医師ハン・ジヌと警察庁特殊捜査班刑事カン・ギョンヒは研究室と現場を行き来しながら頭脳ゲームを繰り広げる。 






OCN2011年放送 全12話収録





シーズン1が好評で署名運動までおこって作られたドラマだそうです。

ケーブル局の制作のドラマなので、それほど視聴率は高くはないそうですが、ケーブルドラマとしてはヒット作になるそうです。




はっきり言ってめっちゃハート私好みのドラマでしたラブ

「神のクイズ」に登場する犯人は一般的な警察ドラマと違って、社会から目を背けられた珍しい病気の患者たちが味わう痛みがもたらすものが、どれほど悲しい結末を引き起こすのかを伝えます。

そのクイズを解いていくことで成長していくハン・ジヌの物語です。





ハン・ジヌのリュ・ドックァンさん、とても魅力的に演じていました。

ハン・ジヌの少年と大人の顔を行き来する、その表情がとても魅力的です。

自分の能力をこれでもか!!ってくらいひけらかしながらも、嫌味にならずにかわいいキャラにしてしまっているんですよね~。

ハン・ジヌと投手捜査係刑事カン・ギョンヒ、この2人のラブラインもあるのですが、無理やり2人の仲を進展させるわけでもなく、かといって全く進展がないわけでもなく、自然体で見ていてストレスがなくて良かったよ~。





ケース0102、ケース1112以外は一話完結です。完結性も高いので、毎回すっきりと終わるのもよかった~。


ケース1112は、それまでの話しと違ってアクション性が高くてハラハラ、ドキドキ。

でも仲間が自然と助けてくれるんですね~

、ハン・ジヌが仲間から信頼されてきた証のように。




韓国のドラマ事情にはあまり詳しくない私ですが、ケーブルドラマってわりと余裕をもって作られているように感じました。

お金をかけて作ってる!って感じはないのですが、スケジュールに余裕があるのか、ギスギスした感じがしないんですよね~。






個人的にはケース08の「ホワイト」が一番印象に残っています。


【ケース08あらすじ】

とある小学校で殺人事件が発生。犯人は白色症患者の20代女性で、犯行後に投身自殺を図った。

病気で苦しんだ幼い頃の記憶、そこには更に過酷な事実が封じ込められていた…。

他人と最後まで心通わせることなく身を投げた彼女の真の想いとは。(ホームページより引用)



少しネタバレをしてしまうと、白色症患者の女性が小学生だった時に通っていた学校の理事にレイプをされてしまう。

27歳の時に当時の養護教諭から真相を聞いて、事件を隠蔽した理事と教諭(養護教諭とは別人)をナイフで刺し、教諭は死亡、理事は気絶していたのを死亡したものと思い投身自殺を図る。

この養護教諭も多額の退職金をもらって口をつぐむのですが、病気で死ぬ前にソユン(犯人の白色症患者の名前)に事実を話し「私たちはあなたにひどいことをした、死んでからも、あなたに謝り続ける」と謝罪するのです。

https://youtu.be/vYj6RQrBhO0?si=GEXQNFtrARRkobQy 





このケース08は、セリフもすごく良くて詩を聞いているような感覚になりました。

その映像とセリフがあいまって、心に沁みるというか、じーんくるんですよ。



1つはソユンが「ホワイト」というタイトルで手帳に記していた思いのシーン



世界で一番の苦しみは

それを誰にも言えないことだ

でも私にとっては誰にも近づけないことだ

私が触れるすべてが刃物のようだ

近づけばケガをする

傷口から流れる血で

私は一日中染められる

私の白い顔が

晴れた日の太陽は肌を焦がして痛いけど

許された唯一の幸せ

でもその幸せはとてもちっぽけだ

草木にさえも許されている幸せだからだ

人として女性としての幸せなんて

最初から許されていないし

これからも同じだ

何かを願う心さえ消えていく

生きているのではなく漂っているだけ

水面に浮く塵のように

今日も叶わぬ夢が風のように

通り過ぎていく

私の白い髪の上を

ソユンおめでとう

27年間生きられたね

でも1人で生きることに何の意味がある?

せめて今日だけでも

見つめてくれる人が欲しい

私の白い瞳を

殺したい

私を殺したい

そうすれば私の痛みは消えるの?

また別の苦しみが待っているのかも





犯行後、投身自殺をするのですがすぐには死亡せずに植物人間状態になります。



事件の真相を知ったカン刑事とハン・ジヌがお見舞いにきてソユンに話しかけるのですが、その時のセリフもお気に入りです。


https://youtu.be/WKYBQ3gWWl4?si=FC6hSTUvLgTKusT- 



ごめんなさい。

望みを叶えてあげられなかった

許して

私たちは知ったわ

あなたの痛みの大きさ

苦しみの重さを

でも違うわね

たぶん理解しきれてない

あなたの痛みを感じたいのに

感じきれてない

ゆっくり休んで

後は私がやるわ

あなたは空の上で

永遠に生きるの


「永遠に生きるの」とカン刑事が言って

しばらくするとソユンの心拍が止まるという

あまりにもタイミングが良すぎ!と思うのですが、

ジヌが言うようにカン刑事のことを信じてくれたんだな…と思うと

ソユンよかったね~と、すんなりと思うことができました。








もう1つ気に入ったシーンは

ソユンのことを小さいころから好きで

その後、その男の子は引越しをしてしまったけど、大きくなって郵便配達をしていて偶然再会。

その彼は今でもソユンのことが好きで、再会を喜びます。


ソユンは

その彼に会いたいがために

白紙の手紙を自分宛てに送り

配達をさせた

近づきたいけどできなくて

表に出せない想いを

手紙で伝えた

彼女は外見が白いんじゃなくて

心が白かった

その心に彼への想いを記してた

手紙を書くように





このケース08は特に回想シーンの映像がキレイなんです~。

悲しい内容なんですが映像の美しさにも引き込まれました。



内容的にも救いがたいし(神のクイズ全般がそうなんですが)

このケース08はいかにもドラマだな~と思うストーリーなのですが

ドラマだからこそ、せめてソユンが少しでも女性として恋をしてドキドキを味わうことができた…というロマンというか、救いがあってよかったな~と思うんです。

現実には難しいことだとは思うんだけど、ドラマでは、ドラマだからこそこういう書かれ方もいいな…と思いましたウインク




好みが分かれそうなドラマですが、好きな人にはたまらなく魅力的なドラマだと思います。

私も気に入ったケースの話しは何回もリピートして見てますルンルンので、個人的にはめっちゃオススメハートです~デレデレ