ウィキッド考察①の続きです。

※ネタバレ注意~












またここで気になる登場人物が二人。

ネッサローズとボックです。


この二人は前半すごくいい子だったのに

後半でこんなに性格が180度変わってしまっていてびっくりされた方も多いのでは?


私も後半のこの二人のシーンはこわかったです。



でも見方を変えれば前半のあの「いい子」の姿が

偽りだったのかもしれません。

本当は「違う、こうじゃない」っていう思いを偽って生活していたために

その反動でムクムクと本心が膨らみ

後半、悪い方に表れてしまったんではないでしょうか。


でもきっとどちらも本当の彼らなんです。

この二人は舞台の前半後半できっちりと人格が変わっていたので

とてもわかりやすく描かれていたと思います。



よく見るとこの二面性は登場人物すべてがそうです。



人ってみんないろんな面がありますよね。

一言で「この人はこういう人だっ!」て割り切ることはできないと思うんです。


みんないいところも悪いところも持っている。

表に現れることだけが真実ではなくて。


フィエロのセリフ

「水に溶けるだって!?この国の人たちは何だって信じるんだ」

これは物事をそういうふうに表面だけしかとらえることのできない人たちに対する皮肉。



この物語には人種差別の問題が描かれているというのをよく耳にしますが、

もちろんこの物語を語る上で切っては切り離せないと思います。

具体的にはこの部分は言及しませんが、


きっと伝えたいことはそれだけではない。




一見、いい人に見えても悪い部分も持っている(つまりいい人でも悪い人でもある)。


一見、悪い人に見えてもいい部分も持っている(つまり悪い人でもいい人でもある)。




みんな結局同じということ。




いつもいい人でいれればいいけれど

そんなことは人間不可能なんです。


仕事ではかなりきっちりしている方の私だって

たまにはぐーたらしたいし、

たまには二度寝したいし、

暴飲暴食したいときもあるし、

お買い物で散財したくなるときもある(笑)



でも、家族や友達のために涙を流すこともある。

自分の生活を省みず助けに走ることもある。



大事なことはどれだけ自分に正直に生きることができるかどうか。

苦難があったとしてもまっすぐに生きるかどうか。

ときには悪い方向にいったとしてもいい方向を忘れないでいられるかどうか。




登場人物すべてがとても表情豊かに描かれているので

それぞれに感情移入して観劇するととてもおもしろいです。

すべてののキャラクターにそれぞれ共感できる部分があるのではないでしょうか。



オズの魔法使いのもう一つのストーリー「ウィキッド」は

華やかで美しい舞台ではあるけれど

人間の内面的な見えにくい部分を表現した繊細な舞台。



私は好きです♪



大阪公演は残念ながらもうすぐ千秋楽ですが

関西方面の方でまだ見に行ってない方はこの機会にぜひ!