自動車の中で避難生活を送っている人は、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓(そくせん)症)に注意が必要だ。
長時間動かずにいた時などにできる血の塊(血栓)が肺の血管に詰まり呼吸困難を起こす病気で、重度になれば死亡することもある。
04年の新潟県中越地震では車内で避難生活をしていた人に死者が出ており、足をこまめに動かし、定期的な水分補給をするなどして予防したい。
◇こまめに足動かす、定期的に水分補給、時々深呼吸する
飛行機のエコノミークラスの座席など狭い場所で椅子に座った姿勢で長時間足を動かさずにいると、足の静脈の血流が悪くなり、血液がたまる。
その結果、足に血栓ができ、血流に乗って肺の血管を塞いでしまう危険がある。
厚生労働省によると、初期症状で足が赤くなったり、むくんだりするといい、すぐに医療機関を受診する必要がある。
症状が進むと胸の痛みや息切れ、失神などの症状が出て、最悪の場合死亡する。中高年の女性に多いというデータもある。
窮屈な場所で手足を縮めて寝泊まりを続けると症状が発生しやすいが、新潟大学などの調査では、07年の新潟県中越沖地震で避難所生活を送っていた被災者にも症状が確認された。
限られたスペースで寝起きするためとみられ、車中泊と同様に注意が必要だ。
厚労省が勧める予防法は、
▽長時間同じ姿勢を取らない
▽1時間に1度はかかとの上下運動(20~30回)をする、歩く(3~5分)などの足の運動をする
▽血液が濃縮されないよう定期的に水分補給する
▽時々、深呼吸する
・・・などを挙げている。
やむを得ず車中泊をする場合は、できるだけゆったりとした服装にする、足を何かの上に上げた状態で寝るのが効果的とされる。
毎日新聞 2011年3月13日 18時28分より
(最終更新 3月13日 18時59分)