あの世では子ども
この世では大人な私
学校のような大きな施設の中に
お父さんお母さんと呼ばれる人と
何人かの先生
沢山の子ども達と一緒に
暮らしている
楽しい毎日で笑顔の絶えない生活
ある日
遠くに見える
虹色の打ち上げ花火を
近くで見たくて
施設を出て行く私
玄関を出る時先生の1人に
小さな時計の付いた
髪飾りを付けられ
帰って来たらドアに隠れている
ボタンを押すように言われた
虹色の打ち上げ花火を目指して
歩き始めると
後ろから来た子どもの集団に
「おばちゃん久しぶり
」と声を掛けられ
振り向くと息子の友達で
気が付くと私は大人になっていた
映画を見に行くから一緒に行こう
と誘ってくれたが
自分が急に大人になっている事に
何だか違和感を感じ
家に戻ろうと走り始める
途中でガシャン!!と音がして
髪の毛から何かが落ちたが
気に止めず走った
家に着いた私は
先生に言われていた
ドアのボタンを探すが
どこにも見つからない
隣を見ると
もう1つドアがある
そこから入ると
中は映画館のような感じで
ホウキを持ったおばさんが居た
私の部屋は6階だが
そこにあるエレベーターは
4階までしか表示がない
おばさんに
6階に行くにはどうしたら良いか
と聞くと
ここには6階なんて無い
と…ふと髪の毛に手をやると
髪飾りが無い事に気付く
時計の付いた髪飾り…
もしかして…落としたから?…
とりあえず4階まで上がり
そこから階段で下まで降りると
建物の裏に出た
管理されていない廃校のようで
広い庭がある
じっと見ていると
白い服を着た人たちがいる
大人も子どもも沢山いて
その中の1人が私に近付いて来た
「帰ってきたのか」と
しゃべり掛ける人は
お父さん…
体が透けて
向こうの景色が見えている
みんな…どの人も
この世界に戻りたいと
泣きじゃくる私を
力強く抱きしめ
髪飾りを落とした時
時計が壊れ
この世界の時間が
止まってしまった
だから私は
もうここには戻れないのだと
説明してくれた
そのあと
大きなホールに連れて行かれ
暖かいオレンジの光の中にある
大きな本棚の本の中から
1つの物語を探すように言われる
その本を探し
ある扉を開けると
車が走っている道に出た
振り返って見ると
そこには何も無く
大人になった今の自分が
ただポツンと立っていた
目が覚めて
どちらがあの世で
どちらがこの世だったのか
何でこんな夢を見たのか
しばらく不思議でボーッとした
物凄く体力を消耗したようで
体がだるい
もしかしたら
本当に
あの世へ行っていたのかも…
探すように言われた本は…
あの世界の父との秘密
心に仕舞っておきます