鬱状態は一旦休職することにより改善され、復帰後はそれなりにバリバリと活動できた。5年以上は走り続けることができた。

転機が訪れたのはつい最近のことだったように思える。異様なテンションの高まり、眠る時間を惜しんで動き回る、次から次に閃きのようなアイデアが思い浮かぶ、物凄い勢いで話しまくるようになる。まさにスーパーマリオの無敵モードになったような状態になってしまったのだ。百万単位の衝動買いや要らないものをジャンジャカ買ってしまったり、多くの女性と関係を持ってしまったり、仕事にも精力的になる一方で、私生活が恐ろしく派手になってしまった。いわゆる全能感のようなものもあり、気分は向かうところ敵無しといったところ。流石の変貌ぶりに家族に注意されるも耳を貸さずに突っ走ってしまった。これが春から夏にかけての時期だった。

秋が来るとややエネルギーが低下、自分のした事を後悔し始めた。そして冬が来ると悶々と鬱屈した気分になり、自宅に籠るような生活になっていった。

この頃になってやっと自分が双極性障害ではないかという自覚が芽生え始める。

ネット検索で関連する情報に目を通すと、モロじゃないか、と頭をハンマーで叩かれたような衝撃を受けた。僕は病気だったんだと気づくと恐ろしくもあり悲しくもあり情けなくもあり、どんどん思考は暗闇に落ちていった。