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5月18日、デーリー東北新聞から記事転載


マグロの一本釣りで有名な大間町の地元

関係者が、町内の神社に祭られ、台湾などで

信仰されている海の守り神[天妃様]を新たな

観光資源にしようと、取り組みを進めている。

3月には台湾から分霊された天妃様の像が、

信仰の総本山がある北港朝天宮に初めて

里帰り。

今後、海の町に町内で行う[天妃様行列]に

北港朝天宮の関係者を招待し、交流を促進。

台湾人観光客に人気がある函館市からの

アクセスの良さをアピールし、

津軽海峡フェリー[大函丸]の利用や観光需要の拡大を狙う。


天妃様は別名媽祖(マーズー)と呼ばれる

道教の女神。台湾や中国、東南アジアなどに

2億人以上の信者がおり、媽祖信仰は

国連教育科学文化期間(ユネスコ)の無形文化

遺産に登録されている。

大間町に天妃様が祭られたのは1696年。

海上での危機を助けれた当時の名主が

水戸藩から遷座したとされる。明治に入り、

大間稲荷神社に合祀された

1996年に遷座300周年を記念し、

北港朝天宮から天妃様の像の分霊を受け、

天妃様行列を行うようになった。それまで

30年続いたマグロの大不漁が豊漁に

転じたという逸話もある。


町などによると、年間約20万人の観光客の

うち、外国人は100人程度。マグロを

目当てにレンタカーで訪れる個人客が大半だ。

そこでターゲットとするのが、

函館を経由する台湾人観光客の誘客。

函館は台湾からの直行便が複数運航し、

年間約20万人が訪れる人気の観光値として

定着している。

加えて、大間~函館間を結ぶ大函丸の

収益向上にも期待がかかる。町民の生活に

欠かせない航路だが赤字が常態化。

本年度から5年間は、青森県と下北5市町村が

経費負担することで航路維持にこぎ着けた。

28年度には大函丸が耐用期限を迎えるため、

増加が見込める台湾人観光客は、欠かせない

外資となる。

今回の里帰りでは、各地に分霊された天妃様と信者が北港朝天宮に集まる巡礼[北港進香]に、町の観光関係者らが参加。10社以上の地元

メディアで報道され、函館からアクセス

しやすい場所に天妃様がいることをPRした。

町観光教会の大見義紀会長は

[マグロに負けない観光の柱にする]と強調。

函館の観光団体と連携しながら誘客を

図りつつ、観光客が対面できる施設設備も

検討するという。

野﨑尚文町長は[航路を維持するには、

台湾からの誘客が不可欠。下北地域の他の

観光団体と一緒に売り込むことで相乗効果を

図りたい]と意欲を示す。



集客に意欲を燃やす、青森県大間町の

新聞記事を紹介しました。

何の変哲もない観光アピール記事ですが、

ラプト理論を知り、信仰をもつ私にとって

違和感しかありません。


何故、経済を回すためとはいえ、

日本なのに外国の神を観光の

目玉にする必要があるのでしょうか?

約300年前に既に遷座していたとしても。

だからといって、日本の神社に祀られている

神は良いと言っているわけではありません。


この道教の女神は、実際に中国にいた

黙娘という女性が、神秘的な力を持ち人々を

救って崇拝され、のちに天妃の称号を

与えられて神格化した存在のようです。


この新聞記事を読むまで、私は天妃の存在も、大間の祭りも全く知りませんでした。


黙娘=媽祖=天妃様


⬆️

画像を見ると、祭りの様子は完全に

中国です。



媽祖(まそ)は、航海漁業守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教女神

日本でもオトタチバナヒメ信仰と混淆しつつ

広まった。

渡海祈願の神としての観音菩薩との

習合現象も見られる。



天妃が稲荷神社に合祀されていますが、

時代や地域、国で変遷するうちに、

様々な土着の神と習合、

合祀されるということは、祀る神の名前が

違っても全て同じ性質をもっている意味に

なりますよね。


稲荷神社の主祭神はウカノミタマで、

穀物の女神として古くからあがめられて

きました。


⬆️

神仏習合思想において仏教女神である

荼枳尼天とも習合したため、仏教寺院

祀られることもある(Wikipedia)


ではとは、一体荼枳尼天とはどんな神なので

しょうか?



古代インドでのダーキニーという、

人の死期を6ヶ月前から予知し人肉を食べる

女夜叉が前身とされています。最初は豊穣を

司る女神でしたが、性や愛欲を司る神となり

そして夜叉へと変わっていきました。

仏教に取り入れられてからは大日如来の

説法を受けて善神となり、臨終を待って

死者の心臓のみ食べることを許されました。

 

日本では荼枳尼天が乗る霊孤を

日本古来の神・稲荷神の使いの狐と結びつけ、稲荷神と同一視されるようになりました。

そのことから開運出世、商売繁盛、福財を

もたらす神様として人気を集め信仰が

広まっていったといいます。また人の魂を

食う代わりに欲望を叶えるといわれ、

相手に災いが及ぶように祈祷する呪詛修法に

利用されました。

⬇️


人肉、心臓、魂を食べ、性欲を司り、
呪詛に使われる存在が人間を救うありがたい
神ですか?
完全に悪魔です。
そんな悪魔の存在を祀る神社に手を
合わせたくありませんし、崇めたく
ありません。私はまっぴらごめんです。

ここまでで、
天妃(媽祖=稲荷神(ウカノミタマ)=
荼枳尼天の構図が出来ました。
 


上記の通り、観音菩薩とも習合しているとの
ことでしたので、調べてみました。


観音菩薩の起源や性別には定説がない。
インド土着の女神が仏教に取り入れられた
可能性を示唆しており
娘とされる女神アナーヒター
指摘されている。(観音菩薩Wikipedia)より


では、アナーヒターとはどんな存在なの
でしょうか。

本来は川や水を司る水神である。
この女神は世界の中央にそびえたつ
アルブルス山の頂から流れ出す川を守護する
とされ、この川は、あらゆる水路・川・
入江湖沼の源であると考えられているため、
アナーヒターはそれら広くの女神と
されている。
更に、この川の水が生命を育成する源泉と
考えられ、アナーヒターは健康、子宝、
安産、家畜の生殖・
作物の豊穣の神ともされ、財産や土地の
増大をも司る。
この女神はハラフワティー・アルドウィー
スーラーすなわち
[水を持つ者、湿潤にして力強き者]と
呼ばれていた。このハラフワティーという
名から、同じく川の女神である
インド神話のサラスヴァティーと同起源と
考えられている。
アナーヒターは、大乗仏教の観音菩薩の
起源の一つとされる。
バビロニアではイシュタルと習合し、
フェニキアではアスタルトやアナトに
相当する。ギリシアでも崇められるように
なり、アフロディーテーとも習合した。

リュディアでは、キュベレーやアルテミスと

同一視された。



サラスヴァティーは日本では七福神の

弁財天の名前で知られていますね。

天妃の名からイシュタルと同様の存在では

ないかと考えてましたが、私の予想通りでした。