それぞれに似通った環境に置かれた3組の親族ペア。
まず祖父母から。
元々商売をしていた祖母(三姉妹長女)の家に、婿入りではなかったものの社長として入った祖父。
祖父は故郷である川崎を離れ、祖母の生まれ育った某港町で商いを繁栄させたらしい。
そして義父母。
義母(一人娘)の父が立ち上げた商売を継ぐ為に、婿入りではなかったものの次世代候補社長として入った義父。
義父は故郷である新宿を離れ、義母の生まれ育った街で商いを継いだ。
そして主人(長男)と私の代へ。
義父母に待望の長男(三代目社長候補)が授かる。
私は故郷を離れ、主人の生まれ育った街に次期社長の嫁候補として嫁いだ。
自分の輪の中での生活を強いられて生きて行く者...
他人の輪に入り、次の世代を担う者...
どちらにもひとつの社会を作る苦労はあるが、理解し合う事の出来ない気持ちがある様に思えてならない。
自分の輪で生きる者は外の世界を知りたがる。
他人の輪に入ったものは、それなりの距離感を理解しながら付き合わねばならない。
どちらが良いとは言えないが、自ら生きていく世界を選べた私は幸せだと思う。
mack