Goodbye Yellow Magic Submarine (41) | =GYMS= まっくのプレスプログ

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 黄色い男共の押し殺したような暗く乾いた声。それが、最も似つかわしくない躍動感のあるポップな演奏に乗って「エリア=豪壱=」に響き渡る。黄色い男共はなにも気にかけちゃいない。彼らはなにも心配しちゃいない。

 ずうっとセキュリティに対して抵抗を続けていたあの少年は、取り押さえられていた腕を振りほどき、固く拳をつくり、なにかを大声で喚きながら、セキュリティに殴りかかっている。

 その少年の叫びは、僕には聞こえない。いろいろな音が邪魔をし、どこか遠くへ吸い込まれていってしまう。

 見守っていた大勢の少年・少女達から大歓声が沸き上がり、彼らは一斉にピョン、ピョンと跳ね上がる。たくさんの頭たちが一斉に揺れ始め、少年と三人のセキュリティとを取り囲むようにしてつくられていた輪は、彼らを他と区別するのには、なんの役にも立たなくなっていた。

 やがて、何人かの少年たちも、諍いのなかへと巻き込まれるべく、巻き込まれようとし始めている。正確に、何かの意味をもたされて制御し続けてきた強烈な光の点滅すら、挑発し始め、黄色い男共のあまりにポップな演奏によって発せられる音は揶揄し始める。

誰かが、どこかで、謎のような言葉をちいさく呟くと、すぐさま、それは徐々に波紋のように増幅されてゆき、大きな拡がりをみせ始めてしまう。 ――― やれよ、やれよ。やってしまえ。 ――― 謎のような言葉は、いまや、誰もが叫び始め、どこまでも大きく拡がってゆくしかなかった。


To be continued.


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