Goodbye Yellow Magic Submarine (21) | =GYMS= まっくのプレスプログ

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 まるで、スローモーション映像でも見せられているように、黄色い男共はちょこちょことサーバントロボのようなぎこちない足取りでゆっくりと前へ進み続ける。
 奇妙な質感をもって、黄色い男共は僕に向かってやって来る。
 黄色い男共が、外したマスクを放り投げると、少年たちの間で奪い合いが起こり、それに割って入るセキュリィティとの小競り合いも起こっている。
 向こうの方では、誰かが前の少年のシートを蹴り続け、とうとうそれを壊してしまったのだろうか、激しい殴り合いが起こっている。
 それでも黄色い男共はお構いなしだ。
 とぼけたような動作でもって、ゆっくりと黄色い男共はやって来る。
 騙されるな、騙されてはいけない。
 騙されてはいけないぞ。
 少女たちの甲高い悲鳴にも似た叫び。
 少女たちの叫びが起き、会場は一瞬、脹れあがり、揺れる。
 それは、黄色い男共が、彼らの馴染みの曲の最初のフレーズを弾き始めるのと同時だった。
 会場を埋め尽くす、すべての少年・少女たちは立ち上がり、セキュリティは注意深く身構える。
 無駄さ、無駄さ、無駄なのに。
 僕は一層激しく動き始めた黄色い男共の姿を、浮かび上がった液晶数字の中に捉え続ける。
 暗闇に切り込みをかける閃光、沸き上がる大歓声、どこまでも振れながら拡散してゆくエレクトリック・ギター、歪んだリズムを刻みつけるドラムス、唸りを上げ上昇を続けるシンセサイザー、それらすべてが一斉に僕の中に入り込み、混じり合う。
 黄色い男共は巨大な増幅装置、そして怪物のような旧式リズム・ボックスを背景にして、ギクシャクとした激しい動きを見せながら、ここに集まった大勢の少年・少女たちが待っていたエレクトロニックでエレクトリックな彼らの演奏を展開し始めた。


To be continued.


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