「あなたは一度でも申立人に謝ったことはありますか」

と弁護士先生が聞いた。

もちろん、今まで一度も謝罪なんてされたことはない。

「1回くらい言いましたよ。でもなんか怒っていたから、話し合いにならなかったし。」

と元夫が答えた。

「3人の子供を一人で育てている大変さがわからないのか」

と先生が聞いた。

数十秒の間があってから

「育児は大変でしょう。でも頼れる両親が近くにいるのだから頼れば良い。きっと掃除に洗濯、子どもの食事や送迎も何でもやってくれるでしょう。素晴らしい人達だから」

と元夫は答えた。


調停の主張書面で、高齢の老夫婦に孫を見させるのは限界があるから、私の姉妹に育児に参加させてほしいなどと言ってきた元夫。今になって嫌味のように素晴らしい人達だから頼るよう言われても..


「もういいです」

と呆れながら弁護士先生が言った。

裁判官も呆れたような顔をしているように見えた。