盆地に住んで -2ページ目

盆地に住んで

盆地に住んで30数年。まわりが山ばっかりだと微妙です。

明日、子供の運動会なのに、夜更かしです、、、。


まぁ、そこは置いておいて、続きです。





 

そうこうするうちに、今度は腰から左膝にかけて若干の違和感を感じます。

 





すごく嫌な感じ。





 

前も感じたことある感じ


 

「腸頸靭帯炎」またの名を「ランナーズニー」


 

出たぁー。



 

ヤバいよ、ヤバいよ、タモサンヤバいよぉ。




こいつはヤバイ奴ですよ!



 

20km過ぎからいよいよ痛みが本格的になってきます。



 

「とりあえず行きはキロ5分15秒ペースくらいだったから、後半はキロ5分30秒でも4時間切れる!」と安易な考えで走り続けますが、すぐに「キロ5分30秒無理!」と悟ります。




 

「筋膜リリース」で腸頸靭帯炎を回復させる方法を知っているので、やりたかったんですが、道端でやるには恥ずかしすぎるので、痛みに耐えます。




 

だんだんと減っているモチベーションをなんとか保つために、「後ろ姿から想像するにかわいげな、スタイルグンバツなおねーちゃん」の後についていって、モチベーションを維持しようと考え、ついていこうとするも、すぐに離されます。

(「うしろに気持ちわりぃのがいるから、無理してでも早く走ろぉ」と思われた可能性大。それにしても、若い(と思われる)女の子でマラソン走る人っていっぱいいますね)。

 




オネェちゃんの望みが絶たれた今、

あとはオノレとの戦いです(そこが一番の弱点でもありますが、、、)。

 



30キロくらいまでなんとかきましたが、あまりに痛いので、

 




「よし、筋膜リリースは恥ずかしいからできないけど、ストレッチをしよう」と思い立ち、腸頸靭帯を伸ばします。

 




「うーん、きもちええのぉ。よし、行こう」と走り始めようとしたら、

 






「ぐわぁ!」

 



激痛×2!

 



もう、ビーチクとかメーマーどころの騒ぎではありません。

 



ちなみに、あとでネットで見たら、腸頸靭帯炎は伸ばしたらだめだそうです。

 



さらにピンチに陥った私は、必殺技を繰り出します。



 

必殺「ウォーキング」

 



ここまでもちょこちょこは歩きましたが、いよいよ左ひざに力が入らなくなってきました。

 



歩いても痛いですが、しょうがありません。

 



ちなみに、ゴールまでは10km以上あります。




道のりが遠すぎて、迷っちゃいそうです、じんせいのように。

 



尋常じゃないくらいの人に抜かれました。

 



ちなみに、一昨年出場した時も後半、足が痛くて失速しましたが、エイドの前では応援の皆さんにカッコつけるために無理して走りました。



 

今回は、、、





 

歩きました。

 




もう痛みが尋常じゃなさ過ぎて、かっこいいとか悪いとか気にしていられるような状況じゃありませんでした。





37kmくらいまで歩いたところで、少し大きめのエイドがありました。

 



いよいよ限界です。

 




「もうリタイヤしよう」



 

そう思い、エイドに向かい歩いていると、

どうやら先客がいる様子。

 


おばちゃんがたの声が聞こえてきます。

 

「あの子はリタイヤはしないんだけど、ちょっと休みたいんだって。オーエス1飲ませてるよ。がんばるねぇ。」

 



えぇー!そういうのやめて。足は痛いけど、上半身はぴんぴんしてるぼくがリタイヤしにくいじゃん。

 



「あのでぶちん、足が痛いって言ってるけど、どうせ走れないくせに前半ばかみたいにとばして、後半が嫌になっただけなんでしょ」って言われるに決まってるじゃん。

 



覚悟を決めて、最後まで行くことにしました。

 



歩き始めてから10km以上。

 



やっとゴールの赤じゅうたんが見えてきました。

 


「最後くらいは走ろう」ということで、歩くよりも遅いペースで走ります。

 



やっとゴール!

 



ながいながい4時間27分でした(ちなみに、行きは1時間53分、帰りは2時間34分)。

 



走っている(歩いている)時は「フルマラソンなんて得るものなしで体を痛めつけているだけだ。もう二度と出ない!」と思っていましたが、

 

 



終了から3日たった今では、

 



「絶対リベンジしてやるわい」と思っています。

 

 次回「kashiwazaki shiokaze road最終章」に続く