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久しぶりにブログネタより。


自分に影響を与えた作品は『向田邦子の恋文』です。
向田邦子さんの妹の和子さんが書かれた作品です。

これを手に取ったのは私が高校生の頃。学校の図書館に入ったのを読んだのがきっかけでした。私が生まれる前に向田さんは飛行機事故で亡くなられていました。それまでテレビドラマや映画(「阿修羅のごとく」)で名前を見かけて実際に鑑賞をしたことがあったものの、向田さんがどんな人物であるかまでは知りませんでした。ただ、脚本を多く手掛けていらっしゃったので仕事熱心な女性というイメージを勝手に持っていました。

そのイメージを見事に覆されたのがこの『向田邦子の恋文』でした。私が想像していた以上に人間味に溢れていて(おしゃれだし、猫好きなかわいらしい一面があったり)しかも秘められた恋愛をしていたというその内容にとても衝撃を受けました。
それ以来、向田さんのほかの作品を読みたいという気持ちが湧くと同時に、彼女がどのような人生を歩んできたのかが気になるようになりました。
元来本好きだった私は大学の進学先を文学部に絞り、日本文学を専攻することに決めました。

その後無事大学に入学し、そろそろ卒業論文にかからなければならない時期となりどんな論文を書こうかなと思った際に、自分が文学部に進もうと決める決定打になった向田さんについて書こうと決めました。高校生の頃にあの本に出会ってなければ文学部に進もうとはきっと思ってなかったし、それくらいの影響を自分に与えた作品だなと思っています。
『夜中の薔薇』に収録されている「手袋をさがす」と「時計なんか恐くない」というふたつのエッセイにも就職活動の頃だったり、いろいろと辛い時期に励まされたものです(今でも「夜中の薔薇」は大好きで読み返します)

もともとテレビドラマや映画、舞台などに興味があったので、よりその世界を知ろうというきっかけをくれたのも向田さんの存在があってこそでした。
今でも向田さんの作品を読み返すたびに『向田邦子の恋文』に出会った頃を思い出します。