ご無沙汰して申し訳ございません。タッキーさんが亡くなって以来の更新ですかな。どの編集部にもご迷惑をかけない場所ということで、ココを思い出しました。いや、残っているものですね。
ご存知の方も多いとは思いますが、国の指定難病の中でも非常にヘビーなものに罹ってしまいまして。簡単にいえば、ASLとパーキンソン病が同時進行するようなものです。ええ、この2つの病気ならそう言えています。それだけヘビーということです。
ですが、何とか元気にやっております。どのお医者さんにも奇跡くらいに褒められまくっております。まあ、地道なリハビリ運動とか、楽しんでやり続ける耐性が鍛えられていますからね。
さて、久々にブログを更新したのは、引退後のパチスロとの関わり方についてです。ぶっちゃけ、この2年間にプライベートでパチスロを触ったのは1回だけ。『ゲッターマウス』をサミー系に就職した後輩と打ったのが唯一です。
というか、全身に症状が出るのです。力の細かい調節ができなくリアルな文字を書くのが困難となっています。それと同様に、動体視力のほうにも影響が出ていまして。日常生活には大きな支障がないものの、目押しなどができなくなってしまいました。
目押しができないことを否定するのではないですが、コツを掴む可能性がないのです。病気が進行していく毎にどんどん下手っぴになっていきます。これでパチスロを楽しめると思えないんですね。以前は、パチスロしか取り柄のないような生活だったので、さぞかし残念、パチスロに未練があるかと思うかもしれません。
ですが……未練がまったくないんです。
私にはパチスロの師匠がおりまして。その人は20年ほど前に引退いたしました。私以上にパチスロにどっぷりな人だったんですが、やはり未練がないと。興味がなくなったと。ホントかよと思っていたんですが、実際に自分がその立場になったらそうなりまして。
今までも業界を去っていったライターは数多おります。その多くはフェードアウトしていくだけで、すべてを心の中に封じこめて去って行ったかと思います。私の場合、辞めて他の道に進むわけではないので、最後の仕事として思うことを書いてみようかと思います。もちろん、忖度とか一切ございません。
○パチスロは別物になった
私がライターになる前、そのための勉強というか修行をしている際、全国には17000軒ものホールがありました。東京でいえば、どんな小さな駅にもほぼパチンコ屋があって、国民の娯楽という位置付けでした。私もそうでしたが、小銭を握りしめて近くのホールに歩いていくものでした。
ところが、今は7000軒を切るレベルまで落ち込みました。大金を持って遠くの“出す余力がある”大型店まで出かけなくては楽しめないものに。国民の娯楽ではなく、一部の人のお金がかかる趣味となってしまいました。もう競技が違うのです。
近くのホールで遊ぶには、ノーマルタイプのような穏やかと言われる機種のほうが向いています。ただ、それでは遠くからお客さんを呼ぶことができません。これを言うと分かりやすいかなと思うのは「3時間かけて行って、設定6が入るかもしれない程度のジャグを打ちますか?」ということ。いや、私も屈指のジャグ好き・ノーマル好きを自負していますが、それでも多分打ちません。それだけ時間をかけたなら、乗るか反るかの勝負を選びたくなってしまいます。
思うのです。繁華街の大型店にとって、ノーマルっているのかな? と。
近所に小銭を持って遊びに行っていたオッサン世代はノーマルが好きなんです。それが一番勝ちやすい(勝率が高い:私で勝率90%)方法だったから。逆に、それが好きではなければライターになるほど熱中できなかったとも言えます。そういう人たちにとって、勝率が低くとも1回の勝ちで複数の負けを補填していくAT機を打ち続けないといけないのは、なかなかにストレス……なんです(笑)。ね、別の競技でしょ?
だから、遠くのホールに大金を持って行くのが当たり前の世代でご自由に……というのが本音。国民の娯楽としてのパチンコ・パチスロは今も大好きですが、一部の人の趣味となったパチンコ・パチスロには興味がないというか。それよりも日々生きることに精一杯なのです。
○一般の人にニュースすら回ってこない
未練がないと言っていますが、正確には知らないだけなのかもしれません。『ハイパーラッシュ』がリバイバルされたことはかろうじて知っていますが。というか、住んでいる街の駅にも、通っている病院がある駅にもパチンコ屋がないので、どんな機種が新たに出てきたかも分からないんです。駅のポスターもなくなりましたし。
普段から情報を集めている業界人にはピンとこないかもしれませんけど。情報を集めているSNSとかを数日シャットダウンすれば分かるかと思います。パチンコ・パチスロの情報って驚くほど一般的ではないのです。な〜んも入ってきません。この私がですよ?
だから、打てなくて悔しいということが分からないんです。盛り上がっているような雰囲気は業界内だけです。世間一般まではまったく届いていません。
○歴史を知る人が……知らんがな
歴史を割と書くほうだったと思いますが「必要に迫られて」という理由が大きかったと思います。長くやっていなければ語ることはできない。書ける人が少なくなったので自分が見てきた歴史を書けば差別化につながる。個性を出せる……ということになります。必要だから書いていたのではなく、必要に迫られて書いていたところはあります。
だから、歴史を語れる人がまた減って……と言われても困ると言うか。歴史を語ることが必要ならば、日電協なりがやるべきことだと思うんです。
そんな必要なことならば、業界全体として「誰かがやってくれてラッキー」で済ませるなよと。で、必要な時に書ける人がおらんと言われても「知らんがな」としか言えないわけで。今まで歴史や文化を大事にしてこなかった、それを書ける人を大事にしてこなかったツケです。三重県にパチスロがなかったとか、何人が書けるのかしら。
○生まれ変わったら……やりたくはないです(笑)
生まれ変わったらもう一度パチスロライターになりますか? そう尋ねられたら「やりたくない」と答えます(笑)。いや、みんな忘れていると思うんですが、18歳にならないとできない遊びなんです。それに詳しくなるって、そもそも18歳までの夢に破れているんですね。
よしんば18歳でパチンコ・パチスロデビューを考えたとしましょう。まず、繁華街まで出なければいけません。で、行ってみたら加熱式タバコOKフロアで20歳にならないと入場できなかったとか。そこまで下調べして行かないですよ。そんな身近でないものに熱中するわけがありません。
18歳から20歳の2年間って貴重ですよ。黙って待っている人なんてそうはいません。だから、ライターになるにせよ、違うジャンルになるんじゃないでしょうかね。
○私みたいなタイプは、もう出ないんじゃないかと
私のように、遊技機規則の別表第五が好きというライターって、この先ほぼ出ないんじゃないかなと思います。ってのも、そもそも私が別表第五を読みまくった理由は、裏モノにいち早く気付くためでした。「遊技機規則違反=裏モノ確定」となりますから。裏モノと気付ければ視点も変わるわけで。そうした発想の違いから、他の常連客を出し抜いて自分だけ勝ちやすくしようという魂胆でした。昔はそういう裏モノが多くありましたから。
今は裏モノがありませんからね。分かりませんが、少なくとも分かるような裏モノがないということで。なので、遊技機規則を読み込むメリットが大きく減ったのは間違いないです。あと、役構成の非表示も大きいですね。ノーヒントな上に正解の出しようもありません。機械の取扱説明書にはあるはずですが、その重要性を理解しているライターは一部おりますけど、編集部単位で毎回調べるところはまずないでしょう。
○パチスロと出会って良かった
マイナスなことばかりを書いてきましたが。パチスロと出会って良かったと思えます。2年以上、リハビリ運動をサボらず。必ずしも報われるとは限らないところでも努力を惜しみなく続けられる精神力はパチスロで鍛えられたと思っています。まあ、2000Gハマっても小役狙い手順を崩さないとか、それで当たらないのも慣れていますからね(笑)。
単調な作業でもより楽しめるように。言語化して医師に伝えるのも、自分の体の数値といったデータ取りも得意です。きっと私でなければ耐えられないと思います。
こういう体になってしまったからには、健康だったら得られなかった幸せをつかんでやるとか前向きに考えられていますし。
と、現役時代と変わらない文字量になりましたが、それくらい元気ということです。
あ、ラインスタンプだけ送りつけて、病人であるこちらが考えて、返信しても既読スルーするような業界人もおりましたが、心配しているのではなく死んだ確認をしたいだけと思い、そういうのはブロックさせていただいております。