映画:キャタピラー
かなり、パンチのある映画だった。
江戸川乱歩の『芋虫』と『ジョニーは戦場に行った』をモチーフにされており
江戸川の芋虫を知っていたオレにとってはどのような話になっているかも気になるところ。
話は
戦場から帰ってきた夫は両手足を失い
ノドを斬られ
耳もよく聞こえない状態です。![]()
妻はそんな夫を戸惑いながら受け入れて共に生きていきます。
村のみんなからは軍
さまと崇められ、国からは勲章
を沢山もらい、全国新聞
にその武勇まで紹介されます。
外での世界とは別に夫は一日中家に寝ており食べては寝て食べては寝てを繰り返し、妻の体をことさらに欲していきます。
そのたびに怪訝そうな妻の顔。
妻は身の不自由な夫のお世話に、夫のわがままに振り回されて次第にストレスが溜まっていき、夫に対しての態度や言葉につながっていきそれが夫のストレスに移り変わっていきます。
その夫の持つストレスはやがて戦場での自分の体験を思い起こさせていきます。。。。。。。
とかく隠してしまいがちの性の部分や戦争の汚い部分もガッチリ逃げずに映像化する若松監督には頭がさがる。
性を通しての人間の感情が強く描かれており、何か奥深いものを感じてしまった。
それは戦争の被害者であり、戦争の加害者でもある夫が自分自身の感情に押しつぶされそうになるシーンにあり、それを見る妻の姿はまさに戦争を知らない我々後世の日本人そのものにも見える。
なかなか太い映画であった。
お勧め度★★★★☆ 限りなく5に近い 4 です。
戦争映画にオレは弱いのか?
いや、生き死にの人間ドラマに弱いのだろう。。。。
