1980年代、次期シリーズの外国人を中心とする参加レスラーの来襲を、古館伊知郎アナの絶叫トークで予告していた際に、BGMで流れていた金曜20時のワールドプロレスリングを代表するテーマ曲。ネットが無いあの時代、情報が無く、未知の外国人レスラー初参戦や大物レスラー参戦に胸躍る煽り予告には、ぴったりの選曲であったと思う。この曲は、ジェフ・ベックが1980年6月にリリースした、『ゼア・アンド・バック』に収録されていた1曲。

 

ジェフ・ベックは、イングランド出身のミュージシャン、ギタリスト。エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並ぶ世界3大ロック・ギタリストの一人とされ、『ローリング・ストーン』誌の選ぶ「最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第14位、2011年の改訂版では第5位。

 

アルバム『ゼア・アンド・バック』は、1980年にリリース。スタンリー・クラークとのツアー終了後、ジェフは1978年12月からヤン・ハマーとの新作のレコーディングに取りかかる。プロデュースはケン・スコットが担当し、ドラムスとしてサイモン・フィリップスが参加した。このセッションでは、ツアーですでに演奏されていた「Star Cycle」や「Too Much to Lose」が録音されたが、その仕上がりに満足がいかなかったジェフはリリースを見合わせ、1979年6月にはヨーロッパ・ツアーを開始する。ツアー終了後、共演したトニー・ハイマス、サイモン・フィリップスに加えベースにモー・フォスターが参加しレコーディングを再開し5曲を完成、これに前回のセッションでの3曲を加えて新作『ゼア・アンド・バック』が完成した。本作発表後、アメリカ、日本、ヨーロッパを回るツアーが行われた。4度目の来日となる日本公演は1980年12月4日の武道館公演を皮切りに10公演が行われた。

 

 

『ゼア・アンド・バック』収録曲

1.スター・サイクル - Star Cycle (Hammer) 4:56
2.トゥー・マッチ・トゥ・ルーズ - Too Much to Lose (Hammer) 2:55
3.ユー・ネヴァー・ノウ - You Never Know (Hammer) 4:03
4.ザ・パンプ - The Pump (Hymas, Phillips) 5:43
5.エル・ベッコ - El Becko (Hymas, Phillips) 3:59
6.ザ・ゴールデン・ロード - The Golden Road (Hymas, Phillips) 4:55
7.スペース・ブギー - Space Boogie (Hymas, Phillips) 5:04
8.ザ・ファイナル・ピース - The Final Peace (Beck, Hymas) 3:36

 

 

■ワールドプロレスリング・次期シリーズ予告テーマ(Star Cycle)

https://www.youtube.com/watch?v=FfbNve6eJOM