新日本プロレスで活躍していたダイナマイト・キッドが、1984年11月に突如全日本プロレスへ移籍参戦したときから使用されたテーマ曲「Car Wars」。この移籍は、当初相棒のデイビー・ボーイ・スミスとともに新日本の第4回MSGタッグ・リーグ戦へ出場予定だったものが、一転して全日本の世界最強タッグ決定リーグ戦へ出場を鞍替えした衝撃の移籍劇で懐かしい。

 

全日本時代のダイナマイト・キッドで印象に残っている試合は、前年にWWFを離脱し、1989年1月に全日本へ復帰した際、スミスと組んで戦ったジョーとディーンのマレンコ兄弟戦が忘れられない。

 

このテーマ曲、実際の会場使用テーマ曲としては、少し編集が施されている。演奏者トム・スコット(Tom Scott 1948年5月19日)は、アメリカ合衆国ロサンゼルス出身の、ウェスト・コースト・ジャズ、フュージョンを代表するサックス奏者で作曲家、編曲家。10回以上グラミー賞にノミネートされており、3度受賞してもいる。

 

 

このテーマ曲は、『ストリート・ビート』(Street Beat)に収録されており、1979年に発表したスタジオ・アルバム。スコットの母国アメリカでは、総合チャートのBillboard 200で162位、『ビルボード』誌のジャズ・アルバム・チャートでは7位に達した。1999年に初めてCD化。スタジオ・ミュージシャンとして多くのアーティストの作品に参加してきたジェフ・ポーカロ(当時はTOTOのメンバーとしても活動していた)とニール・スチューベンハウスが、収録曲の大半のリズム・セクションを務めた。

 

収録曲「カー・ウォーズ」は、1979年公開のアメリカ映画『Americathon』のサウンドトラックで使用されており、この曲には後にイエロージャケッツのメンバーとして活動するラッセル・フェランテとジミー・ハスリップが参加した。収録曲のほとんどはインストゥルメンタルだが、「グリード」と「ギヴ・ミー・ユア・ラヴ」の2曲は、ボーカリストも加えた編成となっている。同アルバム収録の「ストリート・ビート」は、同時代にアジアタッグチャンピオンのテーマ曲としても使用された。

  1. ストリート・ビート - Street Beat - 5:17
  2. グリード - Greed (Tom Scott, Dennis Tufano) - 4:41
  3. カム・クローサー・ベイビー - Come Closer, Baby - 5:24
  4. ヘッディング・ホーム - Heading Home - 5:16
  5. カー・ウォーズ - Car Wars - 4:09
  6. ウィ・キャン・フライ - We Can Fly - 4:54
  7. ギヴ・ミー・ユア・ラヴ - Give Me Your Love (T. Scott, J. Marotta) - 5:35
  8. シェイクダウン - The Shakedown - 5:57

 

 

■ダイナマイト・キッド(Car Wars 会場使用編集)

 

■Tom Scott - Americathon - 1979 Soundtrack Funk - Car Wars

https://www.youtube.com/watch?v=h1jpBlQdOwc

 

■ダイナマイト・キッドテーマ曲「Car Wars」MonkeyFlipLIVE

https://www.youtube.com/watch?v=9VoAkndUQSg