本日、岩手県陸前高田市の
『奇跡の一本松』が切り倒されました。
木材の一部を残して防腐処理したあと、
モニュメントとして“再現”するためです。
しかし気になるのは、
そのために必要な費用。
その金額、1億5000万円。
枯れかけた状態から“完全復活”させ、
松自身の“命”を回復させるのなら、
そこまで力を入れる必要はあるのですが、
いわば、“ミイラ”となった一本松を、
そんなにお金をかけて、保存する価値はあるのかなと、
正直、首をひねっています。
それだけお金を費やすのなら、
まだまだ苦しい陸前高田の皆さんの
生活支援に使えば良いのに。
陸前高田の街を輝かせる、復活させるために、
もっとも必要、そして大切なものは、
陸前高田を愛する皆さんひとりひとりの心が
元気であることなのです。
一本松が無くなっても、
街を愛する皆さんの心が元気であるなら、
必ず、笑顔溢れる陸前高田が戻ってきます。
歴史ある建造物の中には、
余りにも美しく、心を揺さぶるものであっても、
ごく一部の半永久的に保存される文化的建造物、
また、神戸の裁判所や東京中央郵便局のように、
一部の内外装だけを残す例もありますが、
そのほとんどが、あっけなく壊されています。
歴史的価値が高くないものでも、
たくさんの人々に愛された建造物が、
この東日本大震災で、たくさん奪われました。
陸前高田の街からも、
たくさんの家やお店や工場などが奪われました。
陸前高田の皆さん一人一人誰もが、
完全に元気を取り戻した時点で、
“奇跡の一本松”、いや、松林全体の復活を
考えはじめても遅くないと思うのですが。
被災地の皆さんだけでなく、
さまざまな立場の皆さんが、
このプロジェクトに対して、
いろんな気持ちをお持ちだと思います。
しかし、僕は正直、腑に落ちなかったので、
思い切って、こちらに本音を記させて頂きました。
不快に感じられる方がいましたら、すいません。
MAC-21