下眼瞼形成(経皮と経結膜の違い)(2022年6月6日改訂版) | 眼瞼下垂・二重まぶた・まぶたのたるみ・クマの治療(奥村 仁)

下眼瞼形成(経皮と経結膜の違い)(2022年6月6日改訂版)

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東京(有楽町)の東京日帰り手術クリニックで金曜日に下まぶたのたるみ,クマを専門に治療しています形成外科・美容外科の奥村仁です.
 
今回は,眼窩内脂肪を切除するまでの経路として,まぶたの表面の皮膚を切るか(経皮),まぶたの裏面の眼瞼結膜を切るか(経結膜),その特徴,利点,欠点についてご説明致します.

 


 
経皮の場合は,睫毛のギリギリ下の部位で内側〜目尻の1cm外側まで切開し,余っている皮膚を切除する事が出来ますので,皮膚のたるみがある方に適応します.その後,涙袋を作っている眼輪筋よりも頬側で眼輪筋を横に切開し,眼輪筋の後ろ(眼窩隔膜の前)を眼窩下縁まで剥離し,眼窩内脂肪の処理を致します.
 
経結膜は,まぶたをひっくり返して,瞼の縁から8mmくらい(まぶたの軟骨(瞼板)の上縁から3mm)の位置を1〜1.5cm程度切開いたします.
牽引筋腱膜を切った後,眼窩隔膜の前(眼輪筋の後ろ)を眼窩下縁まで剥離し,眼窩内脂肪の処理を致します.
 
 

○経皮でのメリットは経結膜のデメリット,経皮でのデメリットは経結膜のメリットであることが多いのですが,以下のような項目で違いがみられます.
 
①皮膚のたるみ
②表面(皮膚)の傷・ドッグイヤー
③内反症・外反症の同時手術
④眼輪筋への操作
⑤手術時間
⑥ダウンタイム
⑦外反のリスク