二重まぶたになる機序・種類(2022年3月25日改訂版)
2022年3月24日改訂版
こんにちは,東京・神奈川で二重形成・眼瞼下垂・まぶたのたるみ・クマの治療を行っている形成外科・美容外科・眼形成の奥村仁です.
目次
⑴二重まぶたになる機序
⑵二重まぶたの種類
⑴二重まぶたになる機序
生まれつき二重の人は,まぶたを挙げる筋肉(上眼瞼挙筋)からつながる挙筋腱膜が,瞼板という軟骨だけでなく,皮膚の下にある眼輪筋まで伸びています.挙筋腱膜が瞼板を引っ張ると瞼が開きますが,その時一緒に眼輪筋を引っ張られると,その上の皮膚が引き込まれて二重になります.腱膜の眼輪筋への付着部は数箇所あるため,挙筋腱膜の動きや,皮膚・脂肪(皮下脂肪・隔膜前脂肪・眼窩内脂肪)・眼輪筋の厚みや位置などにより,どの部位が引きこまれるか変わります.そのため,加齢による皮膚・脂肪・筋肉の変化で,二重の引き込まれる位置が変化する事があります.それに皮膚のたるみ,眉毛の位置等の要因も加わり,見かけの二重幅も変化いたします
⑵二重まぶたの種類
二重まぶたには大きく分けて,末広型と平行型の2つの型があります.
末広型とは,名前の通り,内側では細い二重の幅が,外側にいくにしたがって広がっているタイプです.蒙古ヒダがあり,涙湖といわれる内側の丸い組織が見えないタイプの人は,この型になります.重瞼線の高さや,蒙古ヒダの程度により,蒙古ヒダの上に重瞼線が入る場合と,入らない場合があります.
平行型は,内側から外側まで二重の幅が変わらないタイプです.蒙古ヒダがなく,涙湖が見えるタイプの人は,この型になります.日本人は蒙古ヒダがある方が多いので,平行型の二重にしたいという方は,内嘴切開(目頭切開)を必要とするケースがあります.