高校生活の始まりは

家の中の崩壊と同時と言っていいくらいに始まり

高校生活の事は勉強に追われ友達を作る事にも慣れていない私は休み時間は 1人で過ごす事が多かった

加えて 部活で倒れた事や

家のごたごたで多分あれは 

夏休み1人で宝塚へ行った

宝塚へは小学生高学年頃から 1人でも行けた

祖父母の家も箕面方面少し違う電車に乗ればどちらにも行けた

家の中の心労と学校の疲れで1人 のんびり出来る時間を久しぶりに持てた

阪急に乗り 窓の外をぼけ〜っと見るだけでも気持ち良かった

宝塚につき当日券で観劇する

その眩い舞台に一時 現実逃避が出来る幸せな時間だった

帰りの電車でも周りが少しずつ 夜に向う空をぼけ〜と見ていた

それから息が詰まると1人 ふらっと宝塚へ行った


その中で初めて電車で痴漢なのか何なのか今からすると 

面白い話

観劇からの帰りある駅で乗り込んできた男の子?が突然 

私の横に座ると「やっと君に会えた 大切にするから」と訳の解らない事を言うので怖くなって席を移した

その男の子は 私が移動する度についてくる困りはてているとスーツのおじさんにこちらへ来なさいと言われ

半泣きで 助けを求めた梅田まで一緒だったからそこまでは安心出来た

乗り換えまで ついて来てくれて

「知らないふりをし続けなさい困ったら 助けてと言うんだよ」と言われ

ドキドキしながら発車を待つドアの閉まる瞬間

その男の子が「必ず迎えに行くから〜」と駅員さんに止められている中

ドアが閉まる怖かった

知らない人なのにベタベタくっついてくる

初めて痴漢もどき?にあった

あの時助けてくれたおじさんはまだ お元気に過ごされてるだろうかもうおじいちゃんだろうけど

1人の癒やしの時間が怖い思いになったが

それからは 多分 少しの警戒心は出来たと思う


後1つは中学の友人に誘われ中学へ遊びに行った

中学の時 国語の先生とは読書の話をよくしていた

丁度 その先生もいてせっかくだからと先生がお茶に誘ってくれた友人と先生とお茶を飲み帰りに 

先生から話があると呼び止められ友人達は先に帰った

ある公園に行きベンチに座ると 直ぐ真横へ先生が座る少し間隔を開けると 寄ってくるを繰り返しベンチの端まで来て 立つと言う青春漫画のような出来事もあった

それが 先生が私に恋心を持って要るともまだ解らない 

鈍感っぷり


宝塚で 恋愛物をいっぱい見ているのにさっぱり勉強にはなっていなかった

家に先生から電話がかかってきても何の事やらさっぱりで少し怖いと思うくらい

結局 母が処理したようで電話も来なくなった

その後私が結婚した頃に1度 先生へ報告がてら電話をしたその時もう 先生はこの世にいなかった

私が連絡する 数日前車との衝突で 亡くなっていた

ちゃんと あの時の事も中学の頃のお礼も何も言えず先生は天国へ行ってしまったもう 先生は転生したのだろうか?

年齢が上がるにつれて子供ではなくなり女の子から女子に

けれど 警戒心が欠陥しているのと恋愛という物は宝塚の中の出来事で自分には無関係と思っていた私 

頭の中は相変わらずの子供だった

周りの女の子は恋愛の話やお化粧やファッションに夢中色々な雑誌でワイワイしている中

1人 幼い子として扱われていた

少し怖い目にあい勉強出来た

それが少し風がひんやりしてきた夏の終わり

日差しの暖かさと風の心地良いある日

初めて 人に恋する気持ちを知る出来事が起こったあまりにも突然に自分でも解らないくらいに