ある日学校から帰ってくるといつものように当たり前に家に居座る知らないおじさんに声をかけられた

「おかえり〜」と

お前は何者だと思いながら知らない振りをして部屋に行こうとすると

母にただいまくらい言いなさいと怒られた

それでも言いたくない私に

おじさんがこの子は大きくなったら男泣かせになるなぁと


お前 何様だ人を品物みたいにまだ子供の私に何言い腐ってる糞野郎!!と内心思いながら

さらに知らないふりして部屋へと上がって行った 

その時母が言ったのは「反抗期なのかしら?」とまるで夫婦の会話のようなやり取り

思いっきりドアを出来だけ大きく鳴らして閉めた

かばんをベッドに投げつけて枕を気が済むまで叩いたり ぶつけたりして怒りをぶつけた涙が知らないうちに出て頭の中もぐちゃぐちゃで

どうして自分は中学生なんだろもっと大きかったらこの家から すぐにでも出て行けるのに

目が腫れるまで泣いて 枕を叩いて祖母が心配になって私を呼んでこう言った

「お母さんも 色々大変だから少し我慢しなさい」と


何が大変なんだろ毎日 毎晩遊び歩き家にまで男を連れ込むのが大変なのか?とも思ったが

祖母もそう言う事しか出来なく多分 同じように訳が解らなかったんだろう 胸が痛んだと 最近聞いたのだから


祖父母も無くなり父も母も亡くなってから

叔母から聞いたその言葉に私も胸が痛んだ

側にいながら祖父母に 何も出来なかった事が申し訳なかった

今度のお墓参りは長話になりそうだけれど祖父の好きなタバコを買って行こう

祖母には 綺麗な花を買って行こう


そんな頃母は 離婚を考えて私に 父と離婚していいか?と聞いてきた

私は「自分の人生なんだから 好きにしたら」と返した


お母さんと一緒に来てくれる?と聞かれたが私は 

1人になっても自分で生きて行くと答え


たあんなクズ野郎と一緒になど一秒でもいたくない

父がいても平気な顔していれる無神経で貪欲なヒモ野郎

何処に行くのもついてくるここまでの人間にあったのは2人だけだ

後1人は私が もう大人になり子供達も成人していた時だけれどこの 

知らないおじさんよりはマシな人かもしれない


学校が1番安全で心落ち着く場所放課後 好きな子の部活姿をみながら日差しや風 花の匂い雨の匂いを感じるのが私の1番好きな時間だった

お友達とも仲良く出来たし

ヤンキーと言われる子達も何故か 仲良くしてくれる嬉しかった 幸せだった楽しかった

私の友人が

1年生のいじめられた時助けてくれた幼なじみの男の子を好きになった時

告白するのに 一緒に連れて行かれたのには居場所に困ってしまったけれど

そんなのも可愛い学年ならではの事

それと筋肉がつき 背が伸びたのもこの頃


毎週の雑巾がけが脚を強くしてくれたみたい

考えると1番簡単な全身運動部屋や廊下が綺麗になり筋肉もつけてある日 鏡で自分の身体の変化に自分でびっくりしたくらい


夏休みに友人が プールに誘ってくれて一緒に行った時に初めて身体の変化を知ったくらい少しづつ女の子の身体になっていた


知らないおじさんが変な目で見てくるのがこの事なんだとなんとなくわかったけれど 

おませさんな子とはかけ離れた鈍感さはそのままで

本屋さんに行った時でも男の子が話しかけてくるのが不思議だった


用事もないのに知らない男の子が話しかけてくるのはなんでなん?と兄に聞いたら怒り出して知らない人や男の子に気をつけろ!とプンプンしていた

その頃は兄が親変わりになっていたし

女の子はねと今は義理姉になったその頃彼女だった姉に色々教えてもらった

その頃から本当の姉のように慕ったくらいきっと兄よりも大好きだったと自信があった

だって兄達が離婚しても 姉と思い 慕っていたのだから今でも 私の中では姉なのだそんな中学生2年生だった