毎日 毎日がおかしな生活

学校から帰ると知らないおじさんがまるで父親のようにお帰りと言ってくる

父親がいる家に何故? 

毎日知らないおじさんが母と親しげにいるのかも解らない

大人って解らないと言うか失礼な話ではないのか?

もともと 失礼な事をしているのではないか?

私の頭の中はそんな事でぐるぐるする

そんな生活の中 学校ではいじめにあっていたが その時はいじめと解らない

本当に鈍感過ぎる

私ある日から色々な物が消える事件が起こるもいつも忘れ物や色々な所に隠す癖があるから(また 何処かにやったなぁ〜)くらいに考えていた

その時おまじないが流行り魔法などの不思議系が好きだった私

もちろん 飛びつく好きな子の名前を手首に書き絆創膏で隠す何週間か覚えていないが誰にも知れなかったら叶うと言う おまじない

その頃バスケットボールをする男の子にときめいていた名前を書きうきうきしながら毎日を過ごすいじめがいのない私

けれど 何かを察していた担任の先生がある日 私を呼び何か悩み事があるんじゃないか?と聞いてきた

母とおじさんの噂はあちこちに広まっている

だって 余りにも大胆過ぎる行動だもの広まって当たり前

きっと学校の先生も知っていたと思う

鈍感な私は何も悩み事など無いけど何かあったの?と逆に先生を心配してしまった


先生が手首の絆創膏を指差した

少し恥ずかしく「先生 あのね これはおまじないなの」「誰かに知られたら叶わないの」「先生に見つかったから 叶わないね」と もじもじしながら言った

先生も一安心で笑顔で「そうか 見つけてごめんなぁ〜」と言ってくれたけれど

いじめは益々エスカレートしある日 

私の描いた絵がゴミ箱に捨てられていた

そこで初めて 

あ 

いじめられていると知った

身体は中学生だけれど頭の中の構造は小学生低学年程

呑気に毎日を過ごしているし家の中は複雑だ

そんな事もあってかいじめと気付くのも遅かったのかも

とても悲しくなった

何が原因なのかは解らない


有り難い事に周りの男の子はいじめられている私を守ろうとしてくれたが逆効果

2階から 突然水が降ってきて制服はずぶ濡れ途方に暮れていたら

幼なじみの男の子が駆け付けて来てくれて体操服を貸してくれた

それを見ているいじめている女の子達はイライラが倍増どんどん陰湿ないじめになった

2つのモヤモヤに悩んでいた時にテレビから流れてきたのはキリスト教のミサの映像貴方を傷つける人達に愛を送りなさいと誰かを傷つけた貴方もどちらも 神様は許されると


幼稚園くらいにキリスト教の日曜学校に何故か通わされていたので神様は好きだ

その時に シスターから貴方には 聖書が必要になると貰っていた 

何故 必要になると思ったんだろう?


聖書を夜寝る前に 1章づつ 読み始め

必ず いじめた子達に愛をお送り下さいとお祈りをして寝る


眠る前には何か楽しい事を色々想像した大好きな人と 一緒にいる事や 大好きな宝塚に入って舞台に立つ事やら

とにかく 色々な楽しい事を想像し続けた

こんなお家が平和になって父母達が仲良くなりますようにともお祈りした

毎日 毎日夜中まで ラジオを聞いて勉強をする母が帰って来る音が聞こえたら

とりあえず祖父母に何かあっても大丈夫だろうと少し安心して聖書を読みお祈りし楽しい想像をして寝るそれが毎日の過ごしかたになった

いじめてくる子にも笑顔を絶やさないようにした

きっといじめてくる子にも何か悩み事があるかもしれないと考えた1年生


秋頃

いじめの標的が 別の子に変わった

私を1番に いじめていた子が標的になってしまった

その子も私と同じく 辛くて悲しいだろうなと思っていた

金木犀の香りが風にながれ 少し涼しい風が心地良い日

いじめていた子が私に 「今まで いじめてごめんね 」「もし良かったら お友達になって」と言ってきてくれた

私は 嬉しかった「もちろん いいよ〜」と

その日から お弁当も一緒に食べ休み時間は 私を含め4人で過ごした


そうなると自然とクラスからいじめが無くなっていった


そうそう入学式の翌日の唖然とした話をしていなかった

まだ 校内暴力と言う物が薄っすら残っていた頃だった

今日から お勉強と言う日に

1年生 全クラスの窓ガラスが割れていてその日は掃除の日になった

朝 割れたガラスに皆が 唖然と口を開けたままなす術無しの状態

これも 1つの思い出になった

私は 秋が好きになった

日中の暖かい日差しとそれを 和らげるように吹く風に甘い金木犀の香りを 届けてくれる出窓に座りながらラジオから 耳障りのいい曲が流れ

暖かい日差しと優しい風を感じながら本を読む

家で過ごす 1番優しい時間

学校ではそんな秋の優しい気候がお友達との 何気ない話にゆったりとした時を作ってくれる

後少しで今度は2年生クラス替えになっちゃうねその前に お年玉楽しみだねそんな 会話に学校が安らぎの場所となった秋だった