お隣の静岡県に、「水の都」と呼ばれる街がある。
富士山の伏流水が街中《まちなか》をこんこんと流れ、透明な水底には青々とした水草や梅花藻がそよそよ。浮かぶカモたちもプカプカ、とっても気持ちよさそうだ。

 

水路に架かる、各お宅専用の小さな橋は、永遠の憧れ。 
 

 

 

緑豊かな区域では、夏場清流にだけ生息する真っ黒な羽の「ハグロトンボ(別名神様トンボ)」にも稀に遭遇。ふわりふわりとした蝶のような羽ばたきを見れば、心がスッと神聖な領域に入っていくのだった。

 

街のシンボル「清流の水路」には遊歩道が整備されており、
水上散歩も可能。ちょっとした探検気分に浸れる。
 で、この上を歩いていた時に一度すれ違ったことがあるのだが、
地元有志の方々が藻にひっかかったゴミ等を取り除いたりして
手入れをして下さっているようだ。 おかげでこの美しさを堪能出来るのだ。
本当にありがとうございます。

 

 


私はこれらの心洗われる光景が大好きだ。
訪れる度に、時を忘れボーッと眺めてしまう。

そんな街で、夏に一度だけ自作アクセサリーの委託販売を行ったことがある。(4年間アクセサリー制作活動を行っていた)
場所は、川のほとりに建つ素敵なカフェ。
壁面スペースに、自分でディスプレイするのだ。
期間は1カ月間だった。

納品後は、特に何事もなく過ぎた。
ところが、あと数日で終了というタイミングで、店主さんからお問い合わせのメールが届いた。
何でも、私の作品を何点も購入して下さったお客さまが、ブレスレットのサイズ直しをご希望されているとのことである。

本来サイズ直しを受けていなかった私は悩んだ。なぜなら、作品の構造上、サイズ直しは一からの作り直しになるからである。
「直すなら、最終日の引き上げの時、現地で済ませたいよな……」
ただそうなると、どんなデザインのものを直すのかが分からないから、どれが来ても対応できるように、あらゆるパーツや道具を揃えて持って行かねばならない。

「うーん……引き上げ後の大荷物を持って帰って来ることを考えると、少しでも軽くしたいんだよなー」
何度も唸りながら、自分のキモチに問いかける。……結果、
「まあ、引き受けてみるか!間に入っていただいている店主さんと、沢山買っていただいたお客さまへのお礼を込めて。大好きな街での販売記念として頑張ってみよう!」
と決意した。

その後、店主さんとのやりとりを経て、最終日の午前11時頃にカフェのテーブルをお借りして行うことに決定。
当のブレスレットと言うと、近くに住むお客さまが、わざわざその時間に合わせ、持って来られる流れとなった。

「ええっ、わざわざ!?そうと決まれば万全の準備だ!!」
何事も一回で全完了させたい私は、入念すぎる準備を整えた。
“ヤットコ”というぺンチみたいな道具を4種類、糊にハサミにメジャーに目打ち、各種パーツなどなど……。気づけば結構ずっしりとした荷物量に。

再び帰りのことが頭をよぎる。電車と徒歩で片道約2時間。暑さですぐスタミナ切れする私だが、大丈夫だろうか……。
が、すぐさま腹を括り、それらをギュギュッとバッグに詰め込んだ。

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さて、いよいよ迎えた最終日。
まだお客さんがいない店内にて、まずは引き上げ作業を開始した。

売れ残ったものをリストでチェックした後、大きなサブバッグに作品やディスプレイ用の什器をザクザク詰めてゆく。そして棚をキレイに拭き清め、精算も終えて無事完了。
「はーやれやれ……(←実は引き上げ作業が苦手)」とケーキセットでホッと一息ついていると、間もなくお直しのお客さまがやって来られた。

私よりわずかに年上だろうか?(←のちに1歳年上であることが判明)うっすら焼けた肌が実に健康的で人懐っこく、少女のように無邪気なエネルギーをサンサンと放射しまくっておられた。

『ま…眩しい!』
暑さと長距離移動ですでにしぼみ切っている私は、その真夏のレモンスカッシュのようなエネルギーを若干受けきれず、瞼と心のシャッターを半開きのまま、購入のお礼。早々にブレスレットをお預かりし、そそくさとテーブルに道具を広げた。

無言で作業に集中する私。女性はアイスティーを飲みながら、物珍しそうに私の手元をじーっと見つめておられた。
……が少しすると、場を和ませるかのように、マイワールド全開なお話をスタート。時にはタブレットの画面を示しながら、時には紙に絵を描きながらなどなど、次から次へとマイペースに話を展開された。

 

 



でもって、これがまたなかなかに興味深く、ついつい私の手は何度も停止。
おかげで作業は遅々として進まず、かなりの時間を費やし、ようやく「最後にして最難関」であるサイズ調整に辿り着いた。

この行程は、普通に作っても難儀する。なので、人の手首に合わせねばならない調整は尚更。当然何度もやり直すことになったのである。
平静を装ってはいても、焦燥感にジワジワにじむ変な汗……。
都度、女性の手首を拝借するのも、なんだかとても心苦しい。

「こんなに大変な作業だと思いませんでした。道具も色々あるんですね……。すみません、気軽にお願いしちゃって……」
女性は、全て察したかのように急に声のトーンを落としておっしゃった。
「いえいえ、大丈夫ですよ!」
私は微笑みながら告げ、『そうなんですよね……』と心の中でつぶやいた。

……そうなのだ。誰かに何かをお願いしたり提案したりする時、「相手にとってどのくらいの手間になるのか、何人が動くことになるのか、どのくらい心配りがなされるのか」などは、ある程度は想像できても、全てには及ばないものである。
それは当然の事で、もちろん私もそうだ。

ただ、私はアクセサリー作家として活動を始めてから、「人が何かを行って下さる労力」をより多く見積るようになった。
と言うのも、活動を通じて出逢った方々(作家さんや個人経営のお店の方など)との交流が増えるごとに、皆さんが人知れず行う「細部に渡る陰の計らい」を垣間見ることができ、その奥深さをしみじみ実感したからである。

個人での活動は、自由な反面、お客さまとの距離も近いので、意外と細々《こまごま》とやることが多くて忙しい。
なのに皆さん「相手を陰で想い、配慮し、費やした労力や時間」を、仮に最後まで誰にも気づかれなかったとしても、「それで良し」とされていた。
この無私の姿勢に、私は強く心を打たれ、深く癒されていったのだ。

活動を始める前の私は、あまり深く考えずに色んな人に色んなことを気軽にお願いして来た。……にもかかわらず、快く聞いていただけることが多かった。
水面下の手間も恐らく沢山あったろう。そして、そもそもその要望たちは、私だったらブチ切れるレベルの事だったかもしれない。
そう考えると、いかに多くの方々の貴重な時間と気持ちをいただいたことか!何てありがたい事だったのだろう……。

……なんてことを頭の片隅でぼんやり回顧していたら、ついにブレスレットは完成を迎えた。
早速腕に着け、喜ぶ女性。心底ホッとする。

作業代金を聞かれたが、依頼された時から無償で行うと決めていたので、いただかない旨を伝えた。
「えええ!!!そんな、払いますよ!」
女性はたいそう驚かれた。しかし、私の不動の意思を知り、戸惑いながらも感謝を伝えて下さった。
そして場はおひらきムードに。
一挙に空気が緩み、お互いそれとなく荷物を整え始めた。

……とそこで、女性は何とはなしに尋ねて来られた。
「この後、どこかに行かれるんですか?」
「▲▲駅(←電車で1つ目のお隣の市)にあるカフェに行きます。そこでも引き上げ作業があるので……」
そう、実はこれで終了ではなかったのである。
「えっ、じゃあもし良かったら車で送りますよ!ここまで車で来てますので!」
「ええっ!!」
私はそりゃもうおったまげた。だってお隣の市だ!遠いのだ!
すかさず辞退し、お気持ちだけありがたくいただく。ところが、女性の意思も固い。

「車だとすぐですよ!今日は暑いし、荷物が多いと大変だから!」
そう言い切ると、お店を出る準備の手を早めた。
「えっ!えっ!?」
アワアワする私。だが結局、その本気度に突き動かされ、
「じゃ…じゃあ、お言葉に甘えて!でも、カフェまでじゃなくて(お隣の)駅までで大丈夫です。カフェは駅から近いので。ありがとうございます!」
と急いで返答。不思議そうに微笑む店主さんに見送られながら、共に勢いよく外へ出た。

が、そこで出待ちしていたのは、真夏&真昼の猛烈な暑さ。
これでもかと、べったり濃厚にハグしにかかって来た。
「ぅあっつい!!(怒)」
眩暈を起こしそうなこの熱気。車で送っていただけるありがたさがしみじみ湧きあがった……のも束の間、ドアを開けた刹那、更なる熱波に襲われる。

「すみません!!暑いですよね!暑いですね!……暑い!!」
ヘルシーな見かけと違って、実際私と同じく暑さが苦手だった女性は、慌てて窓とエアコンを大全開。「大丈夫ですか?」「すみません!」を繰り返し(いえいえ、こちらとしては炎天下を歩かないだけで本当に幸せです)、車を発進させたのだった。

走り出すと、窓からの風でわずかに涼が漂った。
しかし、どうにもジリジリとした日差しの暑さがしぶとい。
尚も車内温度を気にして下さる女性。しばらくして、思い出したようにおっしゃった。
「あ!!暑いから、甘酒飲みますか!?後にある私のバッグに入ってますので、自由に取ってください!どうぞ!」
「えっ!(自由にって言われても……)」
人さまのバッグを探ることに、かなりの抵抗を感じた私。反射的に女性を見るも、その横顔はどこまでもあっけらかんとしていたので、『……で、ではせっかくなので……』と、遠慮なくゴソゴソ。
すぐに小さな紙パックの甘酒がコロコロと顔を出した。

「あ!なんか2個入ってますよ!」
「最近、甘酒に凝ってるんですよ~。暑さ対策で。飲む点滴ですからね!だから持ち歩いてます。一緒に飲みましょう!」
「持ち歩いてるって……。だって、ちょうど2個ありますよ!すごい!」
浮かれた私は、彼女にもストローをさして渡し、一緒にゴクゴク……。
そこでふと気づく。
『そう言えば、もう1時半になるっていうのに、二人とも食事をとってないな……』
と言うことで、次のカフェで一緒に遅いランチをとることに。
車内は一挙に盛り上がったのだった。

……ところがどっこい!カフェ周辺に到着するや否や、空気は一変したのである。
原因は、女性の希望条件を満たす「時間貸し駐車場」探し。
これがまた非常に困難を極めたのだ。

希望(切望)条件は2つあった。
①なるべく左折だけで帰宅できる駐車場。
(女性曰く「運転があまり得意ではない」とのこと)
②加えて「駐車スペース自体」も、バックや縦列などのテクニックをなるべく使わずに停められる位置であること。

このような条件の下、車は夢のゴールを目指し、カフェを中心にグルグルと迷走した。
駅周辺という場所柄、そもそも満車の所が多いというのも、困難に拍車をかけていた。

女性は、何巡しようが決して妥協も断念もしなかった。
緊迫の表情で、慣れない街の細道や大通りを必死に探し続けられた。
その不屈の精神に触発された私も、必死に探した。本来ものすごく諦めの早い質《たち》だが、乱視の目をひたすら凝らした。
……けれど、どうにも見つからない。

「無いですね……」
「うーん……」
会話は激減し、徐々に固まりゆく空気。
女性はそれをプレッシャーと感じ始めたのか、
「先に降りてお店に入って下さって大丈夫です。停めた後、向かいますから……」
と、何度も勧めて下さるように……。

そのお気持ちはよく分かった。
だって、今さっきサイズ直しの際に、似たような緊張を味わったばかりだ。
とは言え、カフェの正確な場所を知らない上に、運転がおぼつかない彼女をほったらかしにして降りるのは心許ない。
だから、かえって気を遣わせるかもしれないが、「私は大丈夫ですから。ゆっくりで大丈夫です」と告げ、引き続き窓にへばりついて探索を断行。

でもやっぱり心の中では、『全くゴールが想像できない。そんなにも完璧に条件が揃った駐車場なんてあるんだろうか。何かを妥協しなければ、無理なのでは……?』と、失礼ながら半分諦めモードにもなっていたのだった。

と、そんな気まずい車内に、突如声が響いた。
「あっ!あんなところに駐車場の看板が!」
女性の視線の先にある看板の矢印を、目で追い所在地を確認すると………おお!どうやら左折だけで帰れそうだし、カフェにも駅にも近い!
大いなる期待に、再び活気づく車内。(けど、まだ私は諦め半分。ごめんなさい😅)
「さて、空いてるかな?」と、徐行でそろりそろりと入り口に近づく。

そしたらなんと!ぽっかりと空いていたのだ。奇跡的にたった1カ所だけ!
しかもそこは、「ゲートから突っ込んで入れればOK」な、彼女にとってこれ以上ないベストポジション。
ついでに言うと、そこだけ日陰になっているので、車内も暑くなりにくい。

「すごい!すごーーい!」
駐車後、手を叩きキャッキャとはしゃぐアラフィフズ。
いや何がすごいって、彼女はまさに今「求めれば与えられる」というミラクルを見事に体現して下さったのだ。

この時私は、運の成り立ちを学んだ。
そして「人生は無限の可能性だらけなのだ!」と、感動すら覚えたのである……。

そんなドラマティック展開を迎え、言い知れぬ達成感でツヤツヤになった私たちは、足早にカフェへ。
ランチタイムにギリギリ間に合うと、注文後、私はまず引き上げ作業を行うため、店内の一角に設けられた小部屋へ向かった。

ちなみに小部屋は、ちょっとしたセレクトショップになっており、ナチュラル系女子垂涎の、天然素材の服や服飾雑貨などがセンス良く並べられた素敵な空間。
私の様子を覗きに来られた女性も、買い物欲が爆発したようだったので、食事後一緒に見ることにしたのだった。


 

小部屋もかわいかったカフェ。
残念ながら現在は閉店している。

 


 

食事中は、もはや互いの体験報告会となり果てた。
よくよく話すと、つい最近まで色々あった二人。初対面とは思えないほど、長時間に渡り濃密に語り合った。
気がつけば、店内にお客は我々だけ。窓からは夕刻を告げる長い光が差し込んでいた。

慌てて時計を確認すると、もう閉店間近。慌てて小部屋で物色を始めたのだが、今度は女性店主さん(推定私たちより10歳程年上)も巻き込み、更にてんやわんやの大騒ぎ。
三人とも関係が極浅な割に「似合う・似合わない」「要る・要らない」などに遠慮がない上に、妖精のように気ままでマイペースな女性に、店主さんと私がツッコミを入れるという、オモシロトリオ的立ち位置までもが確立していたのだった。

『やれやれ、なんかもう珍道中だな~』
苦笑しながらブローチを選んでいると、背後で「私たち、今日初めて会ったんですよ~!」と熱く語る彼女の声と、それに驚く店主さんの楽しげな声。
私はフフッと声を上げて笑った。

こうしてすったもんだしながら、なんとか買い物は終了。
お店を出ると、辺りは一面、この日最後の陽光で金色に輝いていた。

駅は駐車場の先にある。なので、お別れのご挨拶を駐車場入り口でしようとしたのだが、当然のように駅まで足を延ばして下さったので、改札前でも少し話をして、ご挨拶。

……が、なんとなく去るタイミングにまごつく私。
そこへすかさず、「私もこうやって見送ってもらうのは苦手だから、もう行っちゃっていいですよ!」と懐っこい笑顔。
私の姿が見えなくなるまで、ずっと手を振って下さった。

自由奔放そうなのに、どこか繊細な心遣いの彼女……。
「ああーっ!もしかしたら甘酒って、最初から私の分も用意してくれていたのかも!?」
電車の中で、遅まきながら気づく。
えっ?ってことはだよ、もしかしたら車で送ることも、元々彼女の計画の内にあったのかもしれない。運転があまり得意じゃないけど頑張ろう、と決意しての「今日」だったのかもしれない。
つまり、端《はな》から「サイズ直しの労力」を高く見積もって下さっていたのでは……?

まあ、それらはあくまで推測にすぎない。
けれど仮にそうだとしたら、何と深くてさりげない陰の心遣いなのだろう……。

流れる景色を見つめる胸に、彼女の想いがしみじみ広がった。
「人ってやっぱりかわいいな……」
キュンとした私は、あらためて彼女に感謝した。

そして、彼女の心の温かさに気づくことが出来た、自分の心もギュッと抱きしめた。



 

 

女性と出逢った川沿いのカフェは、大きな窓が開放的で気持ちの良い空間。
いつも心がホッとする。
 店主さんも陰の心配りが素晴らしい素敵な方である(敬服)。
 ちなみに上の写真は、5年ぶりに訪れた2023年夏のもの。
(以前の画像は写りが良くなかった😅)
「私、今もイナダさんのアクセサリーつけてますよ!」と嬉しい
お言葉を下さった店主さんもお元気そうで、本当に良かった。

 

 


 


余談その1:小部屋での買い物で… 

久しく誰かと服を選ぶことのなかった私(←さっさと済ませたい派)。
小部屋での「ああでもない、こうでもない」と言い合う買い物スタイルは、懐かしき学生時代を思い出させてくれた。
たまにはああいった刺激もいいものだ。

尚、“オモシロトリオ:立ち位置センター”だった女性は、最終的にパンツとカットソーをご購入。
試着もしたカーキ色のパンツは、健康的な肌色の彼女にとってもお似合いで、偶然お気に入りに出逢えたことに大喜びされていた。
私もとても嬉しかった。
 

 

余談その2:どこまでも懐っこかった女性 

1件目のカフェを出た車内で、女性は「街の見どころ」などもいくつか教えて下さった。
その中に、いつか行ってみたいと思っていた「郊外の庭園施設」も入っていたので、「あ!ネットで見ました!素敵な所ですよね!」と食いついたところ、「今から行ってみますか!?行きましょうか!?行きましょうよ!」と、何度も何度もお誘い下さった。
……そう、彼女は本気だった。

「えーっ!?」またもや度肝を抜かれる私。……いや本当に嬉しかったし、行きたいのはやまやまだったが、それこそかなりの距離を運転していただくことになるし、往復するとカフェの閉店時間までに間に合いそうにない。
なので、謹んでご辞退したのだが、女性は「ええ!?……そうですか……」と残念顔。
とにかく人懐っこいというか、屈託のない素敵な方であった。ウフフ……( *´艸`)

 

 

余談その3:甚だしい余談ですが、車をお持ちの方への感謝

「車をお持ちの方はフットワークが軽い!と言うか、心が広い!」という印象が定着しつつある、我が人生。思い返せば、初対面の方の車に乗せていただくことが多かった。
中でも恐縮かつありがたかったのが、ライター時代(2015年頃)に、とあるガーデナーさんの千葉県のご自宅(駅からバスで10分程)を取材した時のことである。

実はその時、私には取材後に計画があり、ガーデナーさん宅の隣街にある「親戚宅」を訪れることにしていた。
目的は、ちょうどその頃に亡くなった叔父にお線香をあげるため。ちなみに、小学生ぶりの訪問なので、場所を全く覚えておらず、完全なる地図頼りであった。

で、そんな裏計画。当然取材中に話すことなどなかったのだが、取材後ガーデナーさんより「この後、駅に戻られますか?」とのご質問があった際、同行していた上司のような男性がふと「あれ、この後、親戚のお宅に寄るんですよね?」と口にしたことで、開示することに。
そしたらなんと、お車で送り届けて下さることになったのだ!

もちろん、打診いただいた時は、すぐにご辞退させていただいた。だって、取材先の方である。恐れ多いこと甚だしい。それに親戚宅までの距離も、お願いしていい距離感なのかさっぱり分からない。

しかし、ガーデナーさんはこの上なくサッパリと「送りますよ!!車だとすぐだから大丈夫です!!(男性を)駅までお送りした後に行きましょう!」とおっしゃって下さったので、勢いに押されありがたく送っていただくことに。

その結果、自力だとバスの乗り換えだなんだで1時間弱のところ、華麗なガーデナーさんのナビ操作により15分ほどでスムーズに到着!(しかも、ちょっと入り組んで分かりにくい家の前まで、しっかりと送って下さった。感激!😭)
おかげさまで、ゆとりをもってお線香をあげることが出来たのだった。

という訳で、車をお持ちの皆さん。本当にありがとうございます。
圧倒的に感謝しております!<(_ _*)>



 


最後までご覧くださいましてありがとうございます😌
※今回のエピソードは、noteさんの「創作大賞2024」「エッセイ部門」にエントリーしています。 もしよろしければ、そちらでも😌👉 noteページ

 

尚、内容同じですが、note、amebaowndでも投稿していますので、宜しければそちらでも…😊


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