7月8日(水曜日) 雨/曇 ベルリン 2015
早朝にフト目が醒めると、
雨が降っている。
ここ数日晴天続きで乾燥した
土に雨水が、染み入る様に
降っているのが解る
静かに癒す様に・・・・
今日も、シャルティエ
クリニックへ
緊急に備えて、血液を
事前に取って培養・
増やしておくと言う
治療方があるらしい
その準備だ。
「ヘモグロビンの値が
悪いので、今日から
輸血も開始します」
担当の看護婦。
クール・ビューティー
(お年は少し上、
多分50代だろう)
的確に仕事をこなす
キリッとした人だが、
「輸血の為のポート
(注射針)設置済みですね」
何度も確認されるが、
初めてなので、なんの事か
サッパリ判らない。
勿論、針1本準備など
為されてはいない。
「申し訳ありません。
何の事かサッパリ
判らないです。
治療方針についても、
文書で説明を
受けていません」
正直に言うと
担当主治医が
慌ててやって来る。
「もう説明済みですが
書類に目を通して
同意の署名お願いします」
「先生、月曜日の
施術ですが、時間
決まりましたか?
無理でなければ、午前中に
お願いしたいのですが・・・」
いかにも優等生タイプの
メガネが似合う人だが
まだ、全幅の信頼関係を
上手く築けていない。
赤い輸血
(赤血球増強の為
そう見える)を2袋、
1l程輸血して、夜のコンサートに
控えて、練習の為教会へ。