イタズラ盛りの、中学生の頃に
学校で級友とふざけて、ワイヤー入りの
硝子を割ってしまった事がある。

起こってしまった事よりも、弁償にかかる費用に
高くついた、イタズラの代償を思いしらされる。

事情があって、母子家庭であった私と友人に
母親に金を請求する勇気はない。
ー何故か2人とも、似た家庭環境であった。

当時、一緒に所属して居たブラスバンドの
部活動の時間をサボって
2人で空きビンを集めて売った。

思ったよりも早く、弁償にかかる費用よりも
多くの金を集めて、調子に乗って
余剰金は、ビンを売り払った駄菓子屋で
豪遊して使い切ってしまった。 

事情を知らない駄菓子屋のおばちゃんも
不可解な金の出入りに、要領を得ず
キツネにつままれたような
ポカァンとした表情に
悪ガキは、エモ言われないゾクゾクするような
ヒミツの共有の興奮に 、甘いモノで膨れた腹と
何となく「これでイイノダ!」と、妙な自己満足に
懲りない彼奴らで在りました。