少し離れたベンチに、座り込んでいた
若者は、不機嫌な様子になった。

親子と思しき2人ずれは、明らかに
ドイツ人ではなさそうだ。

ー空き瓶を集めているんだ・・・

ドイツでは、プファンドと言って
飲料水のガラス瓶や、ペットボトルに
予め前課金されていて、スーパーなどに
返却すると、一本に付き25セントほどの
小銭が手元に戻って来る。
(4本で、1ユーロ。40本で10ユーロだ)

オススメはできないけれども
子供には、うってつけの小遣い稼ぎだが
私は、ベルリンで子供よりも
かなり年配の方々(年金生活者と思われる)や
働き盛りの、イイ年の大人がビン集めを
しているのを、見かける事が多く感じられる。

私は小中学生の頃、お小遣いを親から月極めで
もらった記憶がない。
家計に余裕がなかったのか
そういう教育方針だったのかは、不明だが
今となっては、そんな事は如何でも良く
自分たちで、なんとかしていた。