ドイツに住む様になって、改めて再発見した
日本の世界に誇れる(と勝手に思っている)
音楽文化の一つに

ドラマや、映画音楽のクオリティーの高さがあります。

豪華にフルオーケストラを使用していたり
弦楽器群のフレキシブルなサウンドや
サキソフォン・アンサンブルのような
一度耳にすると忘れられない様な、特徴のあるサウンドだったり
スカ・バンドのような、スピード感溢れるサウンドを楽しめたりと
きっと録音の現場には、素晴らしい音楽家集団が
存在しているであろうことを想像する事ができます。

私も、ドイツ・フィルムオーケストラという所で
契約団員を経験していた事もあって

現場のピリピリした空気の雰囲気や

スタジオのスクリーンに映し出される未発表作品の
シーンにシンクロさせていったり

往年の名作の音源再生だったり

個人的にですが、映像作品大好きな私としては、

チャップリンの白黒映画や

"メトロポリス"のような

ドイツ映画界・金字塔的な存在の作品の音楽を再生して
映画を映写ている会場内などで、

譜面台に、一つずつ取り付けられたランプの灯りのもとに

緊張しながらも、ワクワクする様な興奮を憶えながら

演奏するという経験をできた事はとても良い事だったと

感慨深くなります。