昨年来、お弟子さんを採って個人レッスンをさせて頂く様になりました。
学生時分ならいざ知らず、毎週の事ですので何かと神経を使います。
今更ながらに、学生時代の教育実習や教職に関連する講義のなかで、
授業計画/個別習熟度・到達度目標計画などの難しい専門用語が、
その語感のみでなく「本当に大変なのだ」という事を
実感せずには居れません。
現場で教育に携わる方々のご苦労、お察し致します。

まぁ、音楽に関してのみやっておれば良いという事では無いのは
理解していますが、普段の家庭生活の様子が垣間みられるのでこちらが
却って気を使う事も、多く見受けられるようです。

簡単な事ですが、楽器を演奏する前に、手洗いや、口を漱いでくる事等を
説明/習慣付ける等、幼稚園のおさらいをイマサラと侮っては行けません。
そんな私のよちよちクラスですので、日本の中・高校生の
クラブ活動の様な運営等は夢のまたユメ、未だまだ足許にも及びません。

そんな私にも、トランペット演奏を学びたいお弟子さんが2人、
おっかなびっくりですが、トロンボーンが1人と3人の小学生が
音楽教室通い組で、他に教会でお世話になっている、ポザウネン・コアー
=金管バンドには、これも小学生が3、4人通って来ています。
(今の所、ラッパばかり)
後は、フンボルト大学の学生オーケストラがあります。
こちらは、ホルンを除く金管楽器全部。主にその学期毎に予定されている
クラシック・コンサートのトレーニング・レッスンです。

週の始まりに当たる月曜、火曜は今の所、彼らの為に空けてある時間です。
夏期/冬期の長期休暇が間に挟まったりはしますが、小学生はもしかしたら
彼らが大学生になる頃迄、大学生は卒業する迄のかなり長い期間を
一緒に過ごす事になる訳です。

比較的裕福な家庭の子女が多く、ご両親も趣味で音楽に関わって
いらっしゃる家庭も少なくないようです。
(勿論、そうでないご家庭もありますが・・・)
特に小学生は、付き添いで見えるご家族の方も一緒に教室の中に入って
付いて来るのも、珍しくはありません。
(興味を持ってくださっているようです)

本日も、五線紙にト音記号を書く書き方、低音部記号を興味を
失わせない様に(がっかりさせない様に)読んで見せたり、
一緒に唄ったりしながら、音譜に対する興味をどんどん引き出して行く
レッスンをしながら、ふと思うのです。

『私をレッスンしていた先生達は、どんな気持ちで臨んでおられたのか・・』

もう少し時間が経ってからでないと、とても聞き出す勇気などありませんが
「Oh boy ! 」「mein junge !」(オー、ボーイ/マイン・ユンゲ)等と
多く口にされていた様な気がします・・・「なんてこった、困ったもんだ」
ばかりではなかった事を祈るのみです・・・

トランペット奏者
具志 優