沖縄コンサートツアー・シリーズから、帰って来て一週間ですが
怒濤の一週間でした。(まいど~ニコニコ
最たるモノは一昨日(木曜日)重なる時は重なるモノですが・・・

朝9時と11時から、葬儀の生演奏・・ドイツでは普通に
トランペットの生演奏で、ご葬儀を営まれるのを
希望される方達もいらっしゃいますー

初めてお話を伺った時は、さすがに吃驚しましたがその形態も様々です。

弦楽合奏、オルガン演奏、声楽、トランペットをそれぞれを単体で
または、組み合わせてのセレモニー的な要素が強い様な気もしますが
故人が、音楽関係者だったりすると当然、参列者も音楽関係者だったりと
演奏する方の気合い(気遣い)も違います。

木曜は、そんな大層な方の葬儀ではなかったのですが・・・
少人数の家族のみで、営まれる葬儀は心を込めて
(特に、ご親族”お一人’で御見送りをされる場合などは
 こちらも特別に気を遣います)
声をかけた方が良いのかそれとも、そっとして差し上げるのが良いのか・・・

恐らく、究極の一期一会だと思います。
出来れば式の後の寂しさを少しでも
和らげてさし上げられる様な演奏が出来るのなら・・・と
心から祈る様な気持で、式に臨むことになります。
(ハッピーな演奏は到底許される訳ではないのです・・・)

昼間も、週末のオーケストラ・コンサートのリハーサルを早退して
一路、ライプツィッヒへCCL(Congress Center Leipzig )という会場まで
タクシーで乗り付け、すぐに弦楽の方達と音合わせ。

普段から良く一緒に演奏をしている、信頼厚いメンバーにすっかり
オマカセで心地よく伴奏して頂き、難曲G.F.テレマン/トランペット協奏曲
ニ長調も無事、演奏終了。
バッハのカンタータ51番で共演させて頂いた、声楽のコーネリア女史は
生後五ヶ月の次女を、バスケット状の揺りかごに持参してのコブ付き演奏。
(堂に入った余裕のステージ魂、見習いたいモノです)
チビちゃんも途中グズル事も無く、出演者一同終始笑顔の溢れる至って
リラックスした出演でした。

本日の終始一貫したテーマは、『祈り』であったなぁと帰りの
ICE(ドイツが世界に誇る新幹線)でベルリンまでの復路、ボンヤリと
考えていました。

死から始まった一日も、新しい命と出逢って一日を終える・・・

そんな、人間らしい営みの中にトランペットの音も
交える事が出来るのなら・・・

トランペット奏者
具志 優