Brahms=ヨハネス・ブラームスといえば、音楽の教科書に掲載されている
あの髭面でしかめっ面・難しそうな顔をした“おっさん”という
印象でしたが、皆さんは如何ですか?
反面、人間臭い所もあって、沢山逸話も残っています。
ドイツ・ロマンチシズム/ロマン派を代表する作曲家の一人です。
本日、日本への一時帰国前夜・最後のお仕事はベルリナー・フィルハーモニー
の中にある小ホール(通常はカンマームジーク・ザール=室内楽専用ホール)
でのお仕事でした。
かなり小規模なステージ、総勢60人位にはなろうという大編成のオケで
ピアノ協奏曲までやってしまうのですから、大変なものです。
コントラバスのオジさんなど、殆ど通路側ギリギリでの演奏です。
演奏は、13年間ソロトランペットを担当させて頂いているdSOBシーズン
2回目のコンサートです。
本日は私的には、なかなか気合いの入った演奏会でありました。
指揮者も(オケのメンバーからは賛否両論ですが・・・)
やりたい事がハッキリしているので好きな指揮者です。
若いドイツ人で、よく勉強(下準備)して来てあります。
”やる気のない/ぬるま湯大好き”連中には煙たい・小煩いようです。
「出来ていないものは出来ていない」「キチンと出来るまで練習させる」
確かに流すタイプの指揮者ではないので、「面倒くさい」といえば
そうかも知れません。
ましてや毎回違うメンバーで行うたった2回の練習では、
細かい所までは余程でない限り、音楽的に納得いく形で合わせるのは
至難の業と言えるでしょう。
加えてチャイコフスキーのロメオとジュリエット序曲、
シューマンのピアノ協奏曲と一歩間違えると、乾ききっていない
油絵を素足で踏んで滑って転ぶ位危ないプログラムです。
第三番交響曲には、学生時代の『甘く切ない初恋』という個人的な
想い出もあり、トランペットの出番のない2~3楽章等は当時を
思い出したりして,本番中とはいえ心地よい響きに心を奪われる事も
しばしばでした。
(この曲の渋さ、佳さの判る20代女性ってどんなコだったでしょう・・)
特に若手ホルン奏者が、美しい音で演奏していました。
ホルン奏者にも、大切な友人達(故人)の想い出もあり、
本日は感情移入の多い本番でした。
(暑苦しくて、湿っぽくてすみません)
でも、そんな日があってもいいですよね。
お客様もこちらの熱演に、楽章の合間でお愛想ではない拍手を頂いたり
(私は賛成です!)演奏後も心地よい疲労感と共に
出演者の1人のオバアちゃまと電車の中で、話に花が咲きました。
『日本で楽しんで(仕事をして)ベルリンへ帰って来たら、
また一緒に演奏しましょう。』とたった2週間のお別れですが、
私に取っては『大袈裟だ』とは思わせない、かけがえの無い一言です。
次の出演予定は、11月14日ハイドン・モーツアルト・ベートヴェン
交響曲第6番のプログラムです。
日本の祖父母が居ない私に取ってのベルリンのジジ・ババは
血の繋がりは無くとも、大切な存在なのです。
そんな彼らとも、後何回一緒に同じステージを踏む事が出来るでしょうか・・・
トランペット奏者
具志 優
あの髭面でしかめっ面・難しそうな顔をした“おっさん”という
印象でしたが、皆さんは如何ですか?
反面、人間臭い所もあって、沢山逸話も残っています。
ドイツ・ロマンチシズム/ロマン派を代表する作曲家の一人です。
本日、日本への一時帰国前夜・最後のお仕事はベルリナー・フィルハーモニー
の中にある小ホール(通常はカンマームジーク・ザール=室内楽専用ホール)
でのお仕事でした。
かなり小規模なステージ、総勢60人位にはなろうという大編成のオケで
ピアノ協奏曲までやってしまうのですから、大変なものです。
コントラバスのオジさんなど、殆ど通路側ギリギリでの演奏です。
演奏は、13年間ソロトランペットを担当させて頂いているdSOBシーズン
2回目のコンサートです。
本日は私的には、なかなか気合いの入った演奏会でありました。
指揮者も(オケのメンバーからは賛否両論ですが・・・)
やりたい事がハッキリしているので好きな指揮者です。
若いドイツ人で、よく勉強(下準備)して来てあります。
”やる気のない/ぬるま湯大好き”連中には煙たい・小煩いようです。
「出来ていないものは出来ていない」「キチンと出来るまで練習させる」
確かに流すタイプの指揮者ではないので、「面倒くさい」といえば
そうかも知れません。
ましてや毎回違うメンバーで行うたった2回の練習では、
細かい所までは余程でない限り、音楽的に納得いく形で合わせるのは
至難の業と言えるでしょう。
加えてチャイコフスキーのロメオとジュリエット序曲、
シューマンのピアノ協奏曲と一歩間違えると、乾ききっていない
油絵を素足で踏んで滑って転ぶ位危ないプログラムです。
第三番交響曲には、学生時代の『甘く切ない初恋』という個人的な
想い出もあり、トランペットの出番のない2~3楽章等は当時を
思い出したりして,本番中とはいえ心地よい響きに心を奪われる事も
しばしばでした。
(この曲の渋さ、佳さの判る20代女性ってどんなコだったでしょう・・)
特に若手ホルン奏者が、美しい音で演奏していました。
ホルン奏者にも、大切な友人達(故人)の想い出もあり、
本日は感情移入の多い本番でした。
(暑苦しくて、湿っぽくてすみません)
でも、そんな日があってもいいですよね。
お客様もこちらの熱演に、楽章の合間でお愛想ではない拍手を頂いたり
(私は賛成です!)演奏後も心地よい疲労感と共に
出演者の1人のオバアちゃまと電車の中で、話に花が咲きました。
『日本で楽しんで(仕事をして)ベルリンへ帰って来たら、
また一緒に演奏しましょう。』とたった2週間のお別れですが、
私に取っては『大袈裟だ』とは思わせない、かけがえの無い一言です。
次の出演予定は、11月14日ハイドン・モーツアルト・ベートヴェン
交響曲第6番のプログラムです。
日本の祖父母が居ない私に取ってのベルリンのジジ・ババは
血の繋がりは無くとも、大切な存在なのです。
そんな彼らとも、後何回一緒に同じステージを踏む事が出来るでしょうか・・・
トランペット奏者
具志 優